1級建築施工管理技士 過去問
平成30年(2018年)
問53 (午後 問53)

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 平成30年(2018年) 問53(午後 問53) (訂正依頼・報告はこちら)

突貫工事になると工事原価が急増する原因として、最も不適当なものはどれか。
  • 材料の手配が施工量の急増に間に合わず、労務の手待ちが生じること。
  • 1日の施工量の増加に伴い、労務費が施工量に比例して増加すること。
  • 一交代から二交代、三交代へと1日の作業交代数の増加に伴う現場経費が増加すること。
  • 型枠支保工材、コンクリート型枠等の使用量が、施工量に比例的でなく急増すること。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「1日の施工量の増加に伴い、労務費が施工量に比例して増加すること。」です。

選択肢1. 材料の手配が施工量の急増に間に合わず、労務の手待ちが生じること。

設問の通りです。

選択肢2. 1日の施工量の増加に伴い、労務費が施工量に比例して増加すること。

誤りです。

施工量の増加に伴い施工効率が落ちることで、労務費は施工量の比率以上に増加します。

選択肢3. 一交代から二交代、三交代へと1日の作業交代数の増加に伴う現場経費が増加すること。

設問の通りです。

作業交代数の増加に伴い、現場管理費や光熱水費などの現場経費が増加します。

選択肢4. 型枠支保工材、コンクリート型枠等の使用量が、施工量に比例的でなく急増すること。

設問の通りです。

施工量の増加に伴い転用効率が落ち、使用量が増加します。

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02

突貫工事は工事原価を急増させる原因になります。

それでは解説を見ていきましょう。

選択肢1. 材料の手配が施工量の急増に間に合わず、労務の手待ちが生じること。

労務の手待ちが生じたり、高価な材料を使用することにより、工事原価は急増します。

選択肢2. 1日の施工量の増加に伴い、労務費が施工量に比例して増加すること。

こちらが正解です。1日の施工量の増減に伴って、1日の工事原価が比例的に急増するのは当然であり、その増減が生じても工事総原価は変動しません。

選択肢3. 一交代から二交代、三交代へと1日の作業交代数の増加に伴う現場経費が増加すること。

作業交代数の増加に伴う現場経費や固定費が増加することで工事原価が急増します。

選択肢4. 型枠支保工材、コンクリート型枠等の使用量が、施工量に比例的でなく急増すること。

使用量が比例的でなく急増すると、工事原価は急増します。

まとめ

突貫工事のリスクについて、素直に考えればわかる問題が多いと思います。記憶するのではなく、日々の業務と照らし合わせて考えてみてください。

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03

工事原価は工期が予定より短くても長くても増加します。

選択肢1. 材料の手配が施工量の急増に間に合わず、労務の手待ちが生じること。

正です。

人員が確保できても材料を確保できなかった際、選択肢の問題が起こります。

作業自体は進めることができていないため、余分な人件費がかかったこととなります。

選択肢2. 1日の施工量の増加に伴い、労務費が施工量に比例して増加すること。

誤です。

残業手当や深夜手当、現場経費の増加、資材や機械機器の増加等大幅に費用がかかるため、施工表とは比例しません。

選択肢3. 一交代から二交代、三交代へと1日の作業交代数の増加に伴う現場経費が増加すること。

正です。

交代数の増加に伴い、現場経費が増加します。

選択肢4. 型枠支保工材、コンクリート型枠等の使用量が、施工量に比例的でなく急増すること。

正です。

養生機関の確保ができず、型枠の転用回数が減少することで、

消耗材料の量が増加するため、費用が急増します。

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