1級建築施工管理技士の過去問
令和元年(2019年)
午前 問23

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和元年(2019年) 午前 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

地下水処理工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 釜場工法は、根切り部への浸透水や雨水を根切り底面に設けた釜場に集め、ポンプで排水する工法である。
  • ウェルポイント工法は、透水性の高い粗砂層から低いシルト質細砂層までの地盤に用いられる。
  • ディープウェル工法は、透水性の低い粘性土地盤の地下水位を低下させる場合に用いられる。
  • 止水工法は、山留め壁や薬液注入などにより、掘削場内への地下水の流入を遮断する工法である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「ディープウェル工法は、透水性の低い粘性土地盤の地下水位を低下させる場合に用いられる。」です。

選択肢1. 釜場工法は、根切り部への浸透水や雨水を根切り底面に設けた釜場に集め、ポンプで排水する工法である。

設問のとおりです。

選択肢2. ウェルポイント工法は、透水性の高い粗砂層から低いシルト質細砂層までの地盤に用いられる。

設問のとおりです。

選択肢3. ディープウェル工法は、透水性の低い粘性土地盤の地下水位を低下させる場合に用いられる。

ディープウェル工法は、透水性のよい砂質土地盤の地下水位を低下させる場合に用いられます。

選択肢4. 止水工法は、山留め壁や薬液注入などにより、掘削場内への地下水の流入を遮断する工法である。

設問のとおりです。

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02

この設問は地下水処理工法の基礎のため、よく理解してください。地下水処理は地下水位より低部の掘削工事等を行うために必要な仮設工事です。

選択肢1. 釜場工法は、根切り部への浸透水や雨水を根切り底面に設けた釜場に集め、ポンプで排水する工法である。

設問の通りです。釜場に集まった浸透水(地下水、湧水)、雨水を水中ポンプでくみ上げて排水する工法です。比較的小規模な工事や、浸透水等が少ない場合に使用されます。

選択肢2. ウェルポイント工法は、透水性の高い粗砂層から低いシルト質細砂層までの地盤に用いられる。

設問の通りです。ウェルポイント工法とは小さな井戸(ウェル)を多数設置し井戸ポンプで揚排水する工法です。

選択肢3. ディープウェル工法は、透水性の低い粘性土地盤の地下水位を低下させる場合に用いられる。

ディープウェル工法は深井戸工法とも呼ばれ、深井戸に集まった浸透水をポンプで揚排水する工法です。浸水性の高い地盤の地下水位を低下させる場合に用いられます。

選択肢4. 止水工法は、山留め壁や薬液注入などにより、掘削場内への地下水の流入を遮断する工法である。

設問の通りです。薬液注入工法とは硬化時間を調整できる薬液を地盤の中に入れ、地盤の強化を行う工法です。

まとめ

あわせてボイリング、ヒービング、盤ぶくれ現象といった掘削底面の破壊現象をおさえておき、対応するためにどのような地下水処理工法が適切かを学んでおきましょう。

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03

この問題のポイントは以下の通りです。地下水処理工法は項目が多く出題範囲も広いです。各工法の特徴を押さえておきましょう。

選択肢1. 釜場工法は、根切り部への浸透水や雨水を根切り底面に設けた釜場に集め、ポンプで排水する工法である。

記述の通りです。最も単純、容易な工法です。

選択肢2. ウェルポイント工法は、透水性の高い粗砂層から低いシルト質細砂層までの地盤に用いられる。

記述の通りです。

選択肢3. ディープウェル工法は、透水性の低い粘性土地盤の地下水位を低下させる場合に用いられる。

ディープウェル(深井戸)工法は砂礫や砂礫層などの透水性のよい地盤の地下水を低下させる工法です。よってこの記述は誤りです。

選択肢4. 止水工法は、山留め壁や薬液注入などにより、掘削場内への地下水の流入を遮断する工法である。

記述の通りです。

まとめ

地盤特性や施工方法により工法が異なるため、各工法の特徴をまんべんなく覚えておきましょう。

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