1級建築施工管理技士の過去問
令和元年(2019年)
午前 問27

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和元年(2019年) 午前 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

型枠支保工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 支柱に使用する鋼材の許容曲げ応力の値は、その鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の 3/4 の値のうち、いずれか小さい値とする。
  • スラブ型枠の支保工に軽量型支保梁を使用する場合、支保梁の中間部を支柱で支持してはならない。
  • 支柱に鋼管枠を使用する場合、水平つなぎを設ける位置は、最上層及び5層以内ごととする。
  • 支柱に鋼管枠を使用する型枠支保工の構造計算を行う場合、作業荷重を含む鉛直荷重の 2.5/100 に相当する水平荷重が作用するものとする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「支柱に使用する鋼材の許容曲げ応力の値は、その鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の 3/4 の値のうち、いずれか小さい値とする。」です。

選択肢1. 支柱に使用する鋼材の許容曲げ応力の値は、その鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の 3/4 の値のうち、いずれか小さい値とする。

支柱に使用する鋼材の許容曲げ応力の値は、その鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の 3/4 の値のうち、いずれか小さい値の 2/3 以下とします。

選択肢2. スラブ型枠の支保工に軽量型支保梁を使用する場合、支保梁の中間部を支柱で支持してはならない。

設問のとおりです。

選択肢3. 支柱に鋼管枠を使用する場合、水平つなぎを設ける位置は、最上層及び5層以内ごととする。

設問のとおりです。

選択肢4. 支柱に鋼管枠を使用する型枠支保工の構造計算を行う場合、作業荷重を含む鉛直荷重の 2.5/100 に相当する水平荷重が作用するものとする。

設問のとおりです。

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02

この問題のポイントは以下の通りです。型枠支保工において構造計算、支保工のピッチはしっかり押さえておきましょう。

選択肢1. 支柱に使用する鋼材の許容曲げ応力の値は、その鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の 3/4 の値のうち、いずれか小さい値とする。

鋼材の許容曲げ応力度及び許容圧縮応力度は、鋼材の降伏強さまたは引張強さの値の3/4の値のうちいずれか小さい値の2/3以下とします。よってこの記述は誤りです。

選択肢2. スラブ型枠の支保工に軽量型支保梁を使用する場合、支保梁の中間部を支柱で支持してはならない。

記述の通りです。

選択肢3. 支柱に鋼管枠を使用する場合、水平つなぎを設ける位置は、最上層及び5層以内ごととする。

記述の通りです。また、水平つなぎの変位を防止します。

選択肢4. 支柱に鋼管枠を使用する型枠支保工の構造計算を行う場合、作業荷重を含む鉛直荷重の 2.5/100 に相当する水平荷重が作用するものとする。

記述の通りです。

まとめ

「鋼材の許容曲げ応力度及び許容圧縮応力度は、鋼材の降伏強さまたは引張強さの値の3/4の値のうちいずれか小さい値の2/3以下」は、出題頻度が高い設問です。しっかり覚えておきましょう。

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03

型枠支保工についても数値の問題が多いので他の数値と混同しないように注意しましょう。型枠支保工とはコンクリートの型枠を支えて保持するために設置する仮設物です。

選択肢1. 支柱に使用する鋼材の許容曲げ応力の値は、その鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の 3/4 の値のうち、いずれか小さい値とする。

支柱に使用する鋼材の許容曲げ応力の値は、その鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の3/4の値のうち、 いずれか小さい値の2/3以下とします。よって記載は誤りです。

選択肢2. スラブ型枠の支保工に軽量型支保梁を使用する場合、支保梁の中間部を支柱で支持してはならない。

設問の通りです。スラブ型枠の支保工に軽量型支保梁を使用する場合、支保梁の中間部を支柱で支持してはいけません。

選択肢3. 支柱に鋼管枠を使用する場合、水平つなぎを設ける位置は、最上層及び5層以内ごととする。

記載の通りです。最上層及び5層以内ごとの箇所に、型枠支保工の側面並びに枠面の方向及び交差筋かいの方向における5枠以内ごとの箇所に、水平つなぎを設け、かつ、水平つなぎの変位を防止する必要があります。

選択肢4. 支柱に鋼管枠を使用する型枠支保工の構造計算を行う場合、作業荷重を含む鉛直荷重の 2.5/100 に相当する水平荷重が作用するものとする。

設問の通りです。鋼管枠を支柱として用いるときは、型枠支保工の上端に、設計荷重の2.5/100に相当する水平方向の荷重が作用しても安全な構造のものとする必要があります。

まとめ

支保工の問題はイメージが難しいものが多いですが、選択肢「支柱に使用する鋼材の許容曲げ応力の値は、その鋼材の降伏強さの値又は引張強さの値の 3/4 の値のうち、いずれか小さい値とする。」は覚えておく必要があります。

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