1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問6

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 梁の材質をSN400AからSN490Bに変えても、部材断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。
  • トラス構造は、部材を三角形に組み合わせた骨組で、比較的細い部材で大スパンを構成することができる。
  • 節点の水平移動が拘束されているラーメン構造では、柱の座屈長さは、設計上、節点間の距離に等しくとることができる。
  • 構造耐力上主要な部分である圧縮材については、細長比の下限値が定められている。

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この過去問の解説 (3件)

01

答え(誤り)は 4 です。

細長比の上限値は定められています。

細長比=座屈長さ÷断面二次半径

上記式より、細長比が大きいほど座屈しやすいと言えます。

したがって設問4の「細長比の下限値が定められている」は誤りです。

1.正しいです。

SV400AよりもSN490Bのほうが強度は大きいですが、ヤング係数は同じなので剛性は変わりません。断面と荷重条件が同一なら、梁のたわみは一定になります。

2.正しいです。

3.正しいです。

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02

鉄骨構造に関する記述を詳しく見ていき、最も不適切なものを識別します。

選択肢1. 梁の材質をSN400AからSN490Bに変えても、部材断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。

梁の材質をSN400AからSN490Bに変えても、部材断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。 この記述は正しいです。たわみは材料のヤング係数(弾性係数)と断面特性(断面二次モーメント)、荷重、支持条件によって決まります。SN400AとSN490Bは、強度が異なりますが、ヤング係数は鉄骨材料でほぼ同一です。したがって、同一断面であればたわみは変わりません。

選択肢2. トラス構造は、部材を三角形に組み合わせた骨組で、比較的細い部材で大スパンを構成することができる。

トラス構造は、部材を三角形に組み合わせた骨組で、比較的細い部材で大スパンを構成することができる。 この記述も正しいです。トラスは三角形の構造単位を使用して効率的に荷重を支持し、大きなスパンを可能にします。これにより、部材が主に軸力のみを受けるように設計され、材料の使用量を最適化します。

選択肢3. 節点の水平移動が拘束されているラーメン構造では、柱の座屈長さは、設計上、節点間の距離に等しくとることができる。

節点の水平移動が拘束されているラーメン構造では、柱の座屈長さは、設計上、節点間の距離に等しくとることができる。 この記述も正しいです。ラーメン構造では、柱と梁が剛接合されているため、柱の座屈長さは通常、節点間の距離と同一と考えられます。これにより、柱の座屈を効果的に防ぐことができます。

選択肢4. 構造耐力上主要な部分である圧縮材については、細長比の下限値が定められている。

構造耐力上主要な部分である圧縮材については、細長比の下限値が定められている。 この記述は誤っています。実際には圧縮部材の設計においては、細長比の上限値が問題となります。細長比が大きすぎると、部材が座屈しやすくなるため、そのリスクを低減するために細長比の上限が設定されます。下限値についての定めは一般的ではありません。

まとめ

最も不適切な記述は「 構造耐力上主要な部分である圧縮材については、細長比の下限値が定められている」となります。この記述は圧縮材の設計基準を誤って表現しており、正確な情報提供が必要です。

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03

鉄骨構造に関する出題です。

選択肢1. 梁の材質をSN400AからSN490Bに変えても、部材断面と荷重条件が同一ならば、梁のたわみは同一である。

梁の変形は、荷重に比例し、曲げ剛性(EI)に反比例します。梁の材質をSN400AからSN490Bに変えても、Eは変わらず、同一断面であれば、Iも変わらない為、たわみは同一です。

選択肢2. トラス構造は、部材を三角形に組み合わせた骨組で、比較的細い部材で大スパンを構成することができる。

設問の通りです。

選択肢3. 節点の水平移動が拘束されているラーメン構造では、柱の座屈長さは、設計上、節点間の距離に等しくとることができる。

設問の通りです。

選択肢4. 構造耐力上主要な部分である圧縮材については、細長比の下限値が定められている。

誤りです。

構造耐力上主要な部分である圧縮材については、細長比の上限値が定められています。

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