1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問20

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

数量積算に関する記述として、公共建築数量積算基準(国土交通省制定)上、正しいものはどれか。
  • 根切り又は埋戻しの土砂量は、地山数量に掘削による増加、締固めによる減少を見込んで算出する。
  • 鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除を見込んで算出する。
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、コンクリート中の鉄骨及び鉄筋の体積分を差し引いて算出する。
  • 鉄筋の数量は、ガス圧接継手の加工による鉄筋の長さの変化はないものとして算出する。

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この過去問の解説 (3件)

01

以下に解説します。

選択肢1. 根切り又は埋戻しの土砂量は、地山数量に掘削による増加、締固めによる減少を見込んで算出する。

誤りです。

土の処理による土砂量の増加または減少は見込まずに算出します。

選択肢2. 鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除を見込んで算出する。

誤りです。

鉄筋および小口径管類によるコンクリートの欠如はないものとして算出します。

選択肢3. 鉄骨鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、コンクリート中の鉄骨及び鉄筋の体積分を差し引いて算出する。

誤りです。

コンクリート中の鉄筋の体積分を差し引かずに算出します。

選択肢4. 鉄筋の数量は、ガス圧接継手の加工による鉄筋の長さの変化はないものとして算出する。

設問通りです。

ガス圧接継手の加工によって鉄筋の長さは変化しないものとして算出します。

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02

積算についての出題です。

選択肢1. 根切り又は埋戻しの土砂量は、地山数量に掘削による増加、締固めによる減少を見込んで算出する。

積算上は体積変化を考慮しないで地山数量とします。

選択肢2. 鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除を見込んで算出する。

コンクリートの数量積算において、鉄筋や管類による欠如はないものとします。

選択肢3. 鉄骨鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、コンクリート中の鉄骨及び鉄筋の体積分を差し引いて算出する。

コンクリート欠如の取り扱いは次の通りです。

①鉄骨は7.85tを1mとして換算した体積とします。

②鉄筋による欠如はないものとします。

選択肢4. 鉄筋の数量は、ガス圧接継手の加工による鉄筋の長さの変化はないものとして算出する。

設問の通りです。

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03

公共建築数量積算基準に関する各選択肢の解説を行います。

選択肢1. 根切り又は埋戻しの土砂量は、地山数量に掘削による増加、締固めによる減少を見込んで算出する。

根切り又は埋戻しの土砂量は、地山数量に掘削による増加、締固めによる減少を見込んで算出するという記述です。この選択肢は、土砂の体積が掘削により増加し(膨張)、締固めにより減少する(圧縮)という現象を考慮していますが、実際の数量積算では、地山の状態からの体積変化を算出する方法ではなく、掘削された土砂の実測量を基に積算することが一般的です。

選択肢2. 鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除を見込んで算出する。

鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、鉄筋及び小口径管類によるコンクリートの欠除を見込んで算出するという記述です。この記述は不正確です。実際には、コンクリートの積算では鉄筋や管類による体積差引は通常行われません。鉄筋の体積はコンクリート体積に比べて十分に小さいため、コンクリートの総体積から鉄筋の体積を差し引くことはほとんど影響を与えません。

選択肢3. 鉄骨鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、コンクリート中の鉄骨及び鉄筋の体積分を差し引いて算出する。

鉄骨鉄筋コンクリート造のコンクリート数量は、コンクリート中の鉄骨及び鉄筋の体積分を差し引いて算出するという記述です。この方法も正しくありません。通常、鉄筋の体積はコンクリート体積に比べて無視できるほど小さいため、積算において鉄筋の体積を差し引くことは行われません。また、積算基準においては、鉄筋の体積を差し引くことに関する具体的な言及はありません。

選択肢4. 鉄筋の数量は、ガス圧接継手の加工による鉄筋の長さの変化はないものとして算出する。

鉄筋の数量は、ガス圧接継手の加工による鉄筋の長さの変化はないものとして算出するという記述です。この記述は正しいです。鉄筋の数量積算では、ガス圧接継手などの加工による長さの微小な変化は通常無視されます。そのため、実際の長さを基にした積算が行われるのが一般的です。

まとめ

正しい数量積算の基準を適用することは、工事の正確なコスト計算と効率的な施工管理に不可欠です。上記の説明に基づいて、実際の数量積算時には各要素の体積変化を正確に考慮する必要があります。

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