1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問25

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

異形鉄筋の継手及び定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 梁の主筋を柱内に折曲げ定着とする場合、仕口面からの投影定着長さは、柱せいの3/4倍以上とする。
  • D35以上の鉄筋には、原則として、重ね継手を用いない。
  • 大梁主筋にSD390を用いる場合のフック付定着の長さは、同径のSD345を用いる場合と同じである。
  • 腹筋に継手を設ける場合の継手長さは、150mm程度とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

答え(誤り)は 3 です。

SD390のフック付定着長さはSD345を用いる場合よりも、すべてのコンクリート強度において5d長くする必要があります。

したがって設問3の「SD345を用いる場合と同じ」は誤りです。

1.正しいです。

2.正しいです。

4.正しいです。

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02

異形鉄筋の継手及び定着に関する各記述の適切性を解析して説明します。

選択肢1. 梁の主筋を柱内に折曲げ定着とする場合、仕口面からの投影定着長さは、柱せいの3/4倍以上とする。

梁の主筋を柱内に折曲げ定着とする場合、仕口面からの投影定着長さは、柱せいの3/4倍以上とする。 この記述は一般的な建築基準に基づいて適切です。鉄筋の折曲げ定着は、柱のせい(幅)に対する一定の比率で定められることが多く、強度と安全性を確保するために重要です。

選択肢2. D35以上の鉄筋には、原則として、重ね継手を用いない。

D35以上の鉄筋には、原則として、重ね継手を用いない。 この記述も適切です。大径鉄筋では、重ね継手による接合が不適切な場合が多く、溶接や機械的な連結など他の方法が推奨されます。これは大径鉄筋の接合面積が大きく、重ね継手では適切な力の伝達が難しいためです。

選択肢3. 大梁主筋にSD390を用いる場合のフック付定着の長さは、同径のSD345を用いる場合と同じである。

大梁主筋にSD390を用いる場合のフック付定着の長さは、同径のSD345を用いる場合と同じである。 この記述は不適切です。SD390とSD345は異なる強度クラスの鉄筋であり、通常、高強度の鉄筋(SD390)ではより長い定着長さが必要とされます。強度が高いほど、同じ負荷を支えるためにはより長い定着が必要になるため、この記述は誤りです。

選択肢4. 腹筋に継手を設ける場合の継手長さは、150mm程度とする。

腹筋に継手を設ける場合の継手長さは、150mm程度とする。この記述も適切です。腹筋として用いられる鉄筋は通常、比較的細いものが多いため、150mm程度の継手長さは充分な力の伝達を確保するために適切な長さとされています。

まとめ

異なる強度クラスの鉄筋を使用する場合、定着長さはそれぞれの強度に応じて適切に計算される必要があります。この正確な理解が、構造の安全性を高めるために重要です。

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