1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問32

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

木質軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1階及び2階の上下同位置に構造用面材の耐力壁を設けるため、胴差し部において、構造用面材相互間に、6mmのあきを設けた。
  • 接合に用いるラグスクリューの締付けは、先孔をあけ、スパナを用いて回しながら行った。
  • 接合金物のボルトの締付けは、座金が木材へ軽くめり込む程度とし、工事中、木材の乾燥収縮により緩んだナットは締め直した。
  • 接合金物のボルトの孔あけは、ねじの呼びにかかわらず公称軸径に1.5mmを加えたものとした。

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この過去問の解説 (2件)

01

答え(誤り)は 4 です。

公共建築木造工事標準仕様書より、接合金物のボルト孔あけ加工の大きさは、ねじの呼びがM16未満の場合は公称軸径に1mmを加えたものと定められています。M16以上の場合は1.5㎜を加えたものとします。

したがって設問4「ねじの呼びにかかわらず~」は誤りです。

1.正しいです。

2.正しいです。

3.正しいです。

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02

木質軸組構法に関する各記述を検討し、不適切なものを見極めます。

選択肢1. 1階及び2階の上下同位置に構造用面材の耐力壁を設けるため、胴差し部において、構造用面材相互間に、6mmのあきを設けた。

1階及び2階の上下同位置に構造用面材の耐力壁を設けるため、胴差し部において、構造用面材相互間に、6mmのあきを設けた。 この記述は適切です。構造用面材の間に適度な間隔を設けることは、材料の膨張や収縮に対応するために重要です。このアプローチは、特に木材が使われる構造で一般的に行われます。

選択肢2. 接合に用いるラグスクリューの締付けは、先孔をあけ、スパナを用いて回しながら行った。

接合に用いるラグスクリューの締付けは、先孔をあけ、スパナを用いて回しながら行った。 この記述も適切です。ラグスクリューを使用する際には、先に穴を開けることが推奨され、スパナを使用して適切に締め付けることが一般的です。

選択肢3. 接合金物のボルトの締付けは、座金が木材へ軽くめり込む程度とし、工事中、木材の乾燥収縮により緩んだナットは締め直した。

接合金物のボルトの締付けは、座金が木材へ軽くめり込む程度とし、工事中、木材の乾燥収縮により緩んだナットは締め直した。 この記述も適切で、建築現場での実際のプラクティスを反映しています。木材の乾燥による収縮は避けられないため、締め直しは重要です。

選択肢4. 接合金物のボルトの孔あけは、ねじの呼びにかかわらず公称軸径に1.5mmを加えたものとした。

接合金物のボルトの孔あけは、ねじの呼びにかかわらず公称軸径に1.5mmを加えたものとした。 この記述は不適切です。通常、ボルトの孔あけはボルトの公称軸径に比べて少し大きな直径を使用する必要がありますが、具体的な増加量はねじの呼びや使用される材料の特性に依存します。一律に「1.5mmを加える」という方法は、すべてのケースにおいて適切とは限らず、ケースによって適切なサイズが異なります。

まとめ

「接合金物のボルトの孔あけは、ねじの呼びにかかわらず公称軸径に1.5mmを加えたものとした」が最も不適切です。孔あけのサイズは、使用するボルトやその用途に応じて適切に選定される必要があります。

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