1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問34
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
合成高分子系ルーフィングシート防水に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 塩化ビニル樹脂系シート防水において、シート相互の接合にクロロプレンゴム系の接着剤を用いた。
- 塩化ビニル樹脂系シート防水において、接合部のシートの重ね幅は、幅方向、長手方向とも40mm以上とした。
- 加硫ゴム系シート防水接着工法において、防水層立上り端部の処理は、テープ状シール材を張り付けた後にルーフィングシートを張り付け、末端部は押さえ金物で固定し、不定形シール材を充填した。
- 加硫ゴム系シート防水接着工法において、平場の接合部のシートの重ね幅は100mm以上とし、立上りと平場との重ね幅は150mm以上とした。
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この過去問の解説 (2件)
01
答え(誤り)は 1 です。
塩化ビニル樹脂系シート防水において、シート相互の接合はテトラヒドロフラン系溶剤を用いて溶剤接着するか熱融着により接合します。
したがって設問1「クロロプレンゴム系接着剤」は誤りです。
加硫ゴム系シート防水の場合はクロロプレンゴム系接着剤を使用します。
2.正しいです。
建築工事監理指針より、塩化ビニル樹脂系シート防水の接合部のシート重ね幅は、縦横とも40㎜以上とし、熱融着または溶剤溶着により接合します。
3,4.正しいです。
加硫ゴムは、天然ゴムに硫黄を加えることで弾力を持たせた一般的なゴムのことです。
防水の立上り末端部はテープ状シール材を張り付け、抑え金物を用いて留め付けます。その後不定形シール材で処理します。
シートの重ね幅は平場の接合部は100㎜以上、立上りと平場の接合部は150㎜以上とし、水上側のシートが上になるように張付けます。
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02
合成高分子系ルーフィングシート防水に関する記述の正確性を検討し、最も不適切な内容を特定します。
塩化ビニル樹脂系シート防水において、シート相互の接合にクロロプレンゴム系の接着剤を用いた。 この記述は不適切です。塩化ビニル樹脂系シートを接合する場合、一般的にはPVC専用の接着剤を使用します。クロロプレンゴム系接着剤は、主にゴム系シートに使用されることが多く、塩化ビニル樹脂系シートに使用すると適切な接合強度が得られない可能性があります。
塩化ビニル樹脂系シート防水において、接合部のシートの重ね幅は、幅方向、長手方向とも40mm以上とした。 この記述は適切です。塩化ビニル樹脂系シートの接合部では、適切な重ね幅を確保することが重要で、40mm以上の重ね幅は一般的な要求値です。
加硫ゴム系シート防水接着工法において、防水層立上り端部の処理は、テープ状シール材を張り付けた後にルーフィングシートを張り付け、末端部は押さえ金物で固定し、不定形シール材を充填した。 この記述も適切で、立上り部分の処理方法として詳細に説明されており、防水性能を確保するための典型的な手法を示しています。
加硫ゴム系シート防水接着工法において、平場の接合部のシートの重ね幅は100mm以上とし、立上りと平場との重ね幅は150mm以上とした。 この記述も適切です。シート防水における接合部の適切な重ね幅を確保することは、防水性を高める上で重要であり、これらの値は適切な設計基準を反映しています。
「塩化ビニル樹脂系シート防水において、シート相互の接合にクロロプレンゴム系の接着剤を用いた」という記述が最も不適切です。塩化ビニル樹脂系シートの適切な接着方法とは異なるため、正確な材料の選定が求められます。
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