1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問36

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

セメントモルタルによる壁タイル後張り工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • モザイクタイル張りの張付けモルタルは、2度塗りとし、総塗厚を3mm程度とした。
  • マスク張りの張付けモルタルは、ユニットタイル裏面に厚さ4mmのマスク板をあて、金ごてで塗り付けた。
  • 改良積上げ張りの張付けモルタルは、下地モルタル面に塗厚4mm程度で塗り付けた。
  • 密着張りの化粧目地詰めは、タイル張付け後、24時間以上経過したのち、張付けモルタルの硬化を見計らって行った。

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この過去問の解説 (2件)

01

答え(誤り)は 3 です。

改良積み上げ張りは、張付けモルタルをタイル裏面に塗厚7-10㎜で塗り付けて下地モルタル面に張り付けます。

したがって設問3の「下地モルタル面に塗厚4㎜で塗り付けた」は誤りです。

1.正しいです。公共建築工事標準仕様書に記されています。張付けモルタルは2層に分けて塗分けるものとし、1層目はこて圧をかけて塗り付けます。2層目で総塗厚が3㎜-5㎜となるように均一に塗り付けます。モザイクタイルはユニットごとに張り付けます。

2.正しいです。

公共建築工事標準仕様書より、張付けモルタルをタイルに見合った厚さ4mmのマスク板を用い、ユニットタイルの裏面全面にこてで圧着して塗り付けます。

4.正しいです。公共建築工事標準仕様書に記されています。

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02

セメントモルタルによる壁タイル後張り工法に関する記述の中で最も不適切なものを解説します。

選択肢1. モザイクタイル張りの張付けモルタルは、2度塗りとし、総塗厚を3mm程度とした。

モザイクタイル張りの張付けモルタルは、2度塗りとし、総塗厚を3mm程度とした。 この記述は適切です。モザイクタイルを張る際には、通常、モルタルを薄く均一に2度塗りすることで良好な接着を確保し、モルタルの厚さを適切に保つことが重要です。3mm程度の総塗厚は一般的な指標です。

選択肢2. マスク張りの張付けモルタルは、ユニットタイル裏面に厚さ4mmのマスク板をあて、金ごてで塗り付けた。

マスク張りの張付けモルタルは、ユニットタイル裏面に厚さ4mmのマスク板をあて、金ごてで塗り付けた。 この記述も適切です。マスク張りでは、一定の厚みを確保するためにマスク板を使用し、モルタルを均一に塗り付けることが一般的です。この方法は、タイルの背面を均一にカバーし、後にタイルの表面が平滑に仕上がるようにするための技術です。

選択肢3. 改良積上げ張りの張付けモルタルは、下地モルタル面に塗厚4mm程度で塗り付けた。

改良積上げ張りの張付けモルタルは、下地モルタル面に塗厚4mm程度で塗り付けた。 この記述は不適切です。改良積上げ張りでは、タイルを直接モルタルに積み上げる際には通常、より厚いモルタル層を用いることが一般的です。4mmという厚さは、特に壁タイルにおいては不十分な場合が多く、十分な接着と支持を確保するためにはもっと厚いモルタル層が必要です。

選択肢4. 密着張りの化粧目地詰めは、タイル張付け後、24時間以上経過したのち、張付けモルタルの硬化を見計らって行った。

密着張りの化粧目地詰めは、タイル張付け後、24時間以上経過したのち、張付けモルタルの硬化を見計らって行った。 この記述は適切です。密着張りでは、モルタルが完全に硬化した後に目地詰めを行うことが重要で、これによりタイル間の隙間が適切に密封され、長期的な耐久性が確保されます。

まとめ

「改良積上げ張りの張付けモルタルは、下地モルタル面に塗厚4mm程度で塗り付けた」という記述が最も不適切です。改良積上げ張りにおいては、通常より厚いモルタル層を必要とするため、この記述では不十分な厚みを示しています。

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