1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問47

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問47 (訂正依頼・報告はこちら)

仮設設備の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 工事用の給水設備において、水道本管からの供給水量の増減に対する調整のため、2時間分の使用水量を確保できる貯水槽を設置する計画とした。
  • 工事用の溶接用ケーブル以外の屋外に使用する移動電線で、使用電圧が300Vのものは、1種キャブタイヤケーブルを使用する計画とした。
  • 作業員の仮設便所において、男性用大便所の便房の数は、同時に就業する男性作業員が60人ごとに、1個設置する計画とした。
  • 工事用の照明設備において、普通の作業を行う作業面の照度は、150ルクスとする計画とした。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 正しい記述です。

工事用の給水設備において、水道本管からの供給水量の増減が見込まれる場合、2時間分程度の使用水量を確保できる貯水槽を設置する計画とすることは適切です。

2. ×(正答肢)

電気設備技術基準より、屋外に施設する使用電圧300V以下の移動電線については、1種キャブタイヤケーブル及びビニルキャブタイヤケーブル以外のキャブタイヤケーブルであること(溶接用ケーブルを使用する場合を除く)と規定されています。

3. 正しい記述です。

労働安全衛生規則第628条より、以下のように規定されています。

・男性用便房→同時に就業する男性労働者60人以内ごとに1個以上。

・男性用小便器→同時に就業する男性労働者30人以内ごとに1個以上。

・女性用便房→同時に就業する女性労働者20人以内ごとに1個以上。

4. 正しい記述です。

労働安全衛生規則第604条により、労働者を常時就業させる場所の作業面照度は以下のように規定されています。

・精密な作業→300ルクス以上

・普通の作業→150ルクス以上

・粗な作業→70ルクス以上

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02

仮設設備それぞれの規定をしっかり覚えましょう。

選択肢1. 工事用の給水設備において、水道本管からの供給水量の増減に対する調整のため、2時間分の使用水量を確保できる貯水槽を設置する計画とした。

正しい記述です。

給水設備において、安定した給水とポンプの負荷低減の為、貯水槽を設けたほうがよいです。

タンク容量は1~2時間分の使用水量とします。

選択肢2. 工事用の溶接用ケーブル以外の屋外に使用する移動電線で、使用電圧が300Vのものは、1種キャブタイヤケーブルを使用する計画とした。

×(正解)

1種キャブタイヤケーブルは、原則300V以下で、かつ屋内に施設する場合に使用します。

 

キャブタイヤケーブルは1~4種の区分がありますが、それらは頑丈さを示しています。また、4種が最も耐衝撃性・耐摩耗性が上になります。

選択肢3. 作業員の仮設便所において、男性用大便所の便房の数は、同時に就業する男性作業員が60人ごとに、1個設置する計画とした。

正しい記述です。

作業員の仮設便所の個数は下記になります。

 

男性用 大便器→60人以内ごとに1個以上

男性用 小便器→30人以内ごとに1個以上

女性用    →20人以内ごとに1個以上

選択肢4. 工事用の照明設備において、普通の作業を行う作業面の照度は、150ルクスとする計画とした。

正しい記述です。

工事用の照明設備において、普通の作業を行う作業面の照度は、150ルクス以上とします。

 

まとめ

仮設便所の便器の個数の設問は多く出題されます。

 

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