1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問48

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

施工計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄骨工事において、建方精度を確保するため、建方の進行とともに、小区画に区切って建入れ直しを行う計画とした。
  • 大規模、大深度の工事において、工期短縮のため、地下躯体工事と並行して上部躯体を施工する逆打ち工法とする計画とした。
  • 鉄筋工事において、工期短縮のため、柱や梁の鉄筋を先組み工法とし、継手は機械式継手とする計画とした。
  • 鉄骨工事において、施工中の粉塵の飛散をなくし、被覆厚さの管理を容易にするため、耐火被覆はロックウール吹付け工法とする計画とした。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 正しい記述です。

鉄骨工事において、建方精度を確保するためには、建方の進行とともにできるだけ小区画に区切って建入れ直しを行う計画とします。

2. 正しい記述です。

逆打ち工法は、地下躯体と上部躯体を並行して施工する工法です。

大規模、大深度の工事において、工期短縮に有効な工法です。

3. 正しい記述です。

鉄筋工事において、柱や梁の鉄筋を先組み工法とし、継手を機械式継手とする計画は、工期短縮に有効です。

4. ×(正答肢)

ロックウール吹付け工法は、施工中に粉塵の飛散が生じます

また、被覆厚さのばらつきを避けることができません

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02

それぞれの工事・工法をしっかり理解しましょう。

選択肢1. 鉄骨工事において、建方精度を確保するため、建方の進行とともに、小区画に区切って建入れ直しを行う計画とした。

正しい記述です。

建て入れ直しとは、鉄骨の建方の途中や最後に、柱や梁の鉛直度・水平度などを測定し、修正する作業のことです。

まとめて行おうとすると困難になることが多い為、できるだけ小区間に区切って行います。

選択肢2. 大規模、大深度の工事において、工期短縮のため、地下躯体工事と並行して上部躯体を施工する逆打ち工法とする計画とした。

正しい記述です。

逆打ち工法とは、山留め壁・仮支柱を設けた後に先行して1階の梁や床を築造し、

これを資機材の搬入用の作業構台とし、地下の各階の梁や床を支保工として順次掘り下げ、

同時に地上部の躯体施工も進めていく工法です。

 

地下・地上の同時施工が可能で全体工期の短縮が可能になります。

選択肢3. 鉄筋工事において、工期短縮のため、柱や梁の鉄筋を先組み工法とし、継手は機械式継手とする計画とした。

正しい記述です。

工期短縮のため、柱や梁の鉄筋を先組み工法とする場合、継手には一般に、

機械式継手や溶接継手を用います。

選択肢4. 鉄骨工事において、施工中の粉塵の飛散をなくし、被覆厚さの管理を容易にするため、耐火被覆はロックウール吹付け工法とする計画とした。

×(正解)

鉄骨工事において、施工中の粉塵の飛散をなくし、被覆厚さの管理を容易にするためには、耐火材巻付け工法とします。

 

ロックウール吹付け工法は、施工中の粉塵の飛散が多く、吹付けにあたり、

充分な飛散防止養正を行わなければなりません。

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