1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午前 問49

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午前 問49 (訂正依頼・報告はこちら)

躯体工事の施工計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 場所打ちコンクリート杭工事において、安定液を使用したアースドリル工法の1次孔底処理は、底ざらいバケットにより行うこととした。
  • 鉄骨工事において、板厚が13mmの部材の高力ボルト用の孔あけ加工は、せん断孔あけとすることとした。
  • ガス圧接継手において、鉄筋冷間直角切断機を用いて圧接当日に切断した鉄筋の圧接端面は、グラインダー研削を行わないこととした。
  • 土工事において、透水性の悪い山砂を用いた埋戻しは、埋戻し厚さ300mmごとにランマーで締め固めながら行うこととした。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 正しい記述です。

建築工事監理指針より、孔底処理とは、杭の打設のために孔の底に溜まったスライム(泥状物)等を除去する作業のことです。

場所打ちコンクリート杭工事の1つ、アースドリル工法の孔底処理は以下の方式で行います。

・1次孔底処理→底ざらいバケットにより行う。

・2次孔底処理→水中ポンプ方式などにより行う。

2. ×(正答肢)

高力ボルト用の孔あけ加工は、板厚に関係なくドリルあけとします。

3. 正しい記述です。

JASS5より、ガス圧接継手において、鉄筋の圧接端面は圧接作業の当日に、鉄筋冷間直角切断機を用いて切断するか、またはグラインダー研削を行います。

よって、鉄筋冷間直角切断機を用いて圧接当日に切断した鉄筋の圧接端面は、グラインダー研削まで行う必要はありません。

4. 正しい記述です。

公共建築工事標準仕様書より、土工事において山砂を用いた埋め戻しは、水締め、機器による締固めの工法によって、厚さ300mm程度ごとに締固めを行います。

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02

施工計画は各工事を構成する重要な要素です。

それぞれの工事の要点をしっかりおさえましょう。

 

選択肢1. 場所打ちコンクリート杭工事において、安定液を使用したアースドリル工法の1次孔底処理は、底ざらいバケットにより行うこととした。

正しい記述です。

アースドリル工法においてのスライムの1次処理は、底ざらいバケットにより行います。

 

リバース(サーキュレーション)工法においては、

孔底より少し上でビットを空回りさせ、吸上げ処理を行います。

選択肢2. 鉄骨工事において、板厚が13mmの部材の高力ボルト用の孔あけ加工は、せん断孔あけとすることとした。

×(正解)

高力ボルト用の孔は原則、板厚にかかわらずドリルあけとします。

 

理由としてせん断孔あけの場合、孔のまわりに「ばり」ができ、

その「ばり」が残っていると鋼材が密着出来ない為高力ボルト用の孔あけ加工には適さない為です。

選択肢3. ガス圧接継手において、鉄筋冷間直角切断機を用いて圧接当日に切断した鉄筋の圧接端面は、グラインダー研削を行わないこととした。

正しい記述です。

鉄筋冷間直角切断機を用いた場合、グラインダー研削は不要です。

選択肢4. 土工事において、透水性の悪い山砂を用いた埋戻しは、埋戻し厚さ300mmごとにランマーで締め固めながら行うこととした。

正しい記述です。

透水性の悪い山砂、粘性土の場合は、埋戻しの厚さ300㎜程度ごとにローラーやランマ―などで締固めながら埋戻します。

 

また、透水性のよい山砂は、巻だし厚300㎜程度ごとに水締めをします。

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