1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午後 問53

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午後 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • バーチャート手法は、前工程の遅れによる後工程への影響を理解しやすい。
  • 工事の進捗度の把握には、時間と出来高の関係を示したSチャートが用いられる。
  • 間接費は、一般に工期の長短に相関して増減する。
  • どんなに直接費を投入しても、ある限度以上には短縮できない時間をクラッシュタイムという。

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この過去問の解説 (2件)

01

以下に解説します。

選択肢1. バーチャート手法は、前工程の遅れによる後工程への影響を理解しやすい。

×(正答肢)

バーチャート工程表は、クリティカルパスが明確になりにくい工程表です。

よって、前工程の遅れによる後工程への影響を理解しにくい工程表です。

選択肢2. 工事の進捗度の把握には、時間と出来高の関係を示したSチャートが用いられる。

正しい記述です。

Sチャートは、時間と出来高の関係を示した工程表です.

工事の進捗度の把握に用いられます。

選択肢3. 間接費は、一般に工期の長短に相関して増減する。

正しい記述です。

間接費とは、工事に必要な仮設の費用などのことです。

間接費は工期の長短に相関して増減する傾向があり、一般に工期が長くなるほど間接費は増加します。

選択肢4. どんなに直接費を投入しても、ある限度以上には短縮できない時間をクラッシュタイムという。

正しい記述です。

クラッシュタイムとは、どんなに直接費を投入しても、ある限度以上には短縮できない時間のことです。

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02

工程管理で用いられる、工程表の種類と特徴をしっかり理解しましょう。

選択肢1. バーチャート手法は、前工程の遅れによる後工程への影響を理解しやすい。

×(正解)

バーチャート手法は、作業の開始日、終了日、所要日数はわかりやすいですが、各作業の相互関係は理解しにくいです。

 

バーチャート手法の工程表は、

横線→開始時期・終了時期

縦線→工事種目

を示し、各工事期間を示す表です。

選択肢2. 工事の進捗度の把握には、時間と出来高の関係を示したSチャートが用いられる。

正しい記述です。

Sチャートは工程の進歩を数量で表現する表です。

縦軸→工事の出来高

横軸→時間

を示し、各時点における累積値を図上に記載します。

このグラフの形が、Sに似ている為Sチャートと呼ばれています。

選択肢3. 間接費は、一般に工期の長短に相関して増減する。

正しい記述です。

総工事費は直接費と間接費にわけて考えられます。

直接費とは、労務費・材料費・仮設備日(共通仮設費を除く)・機械運転費 等です。

間接費とは、管理費・共通仮設費・減価償却費・金利 等です。

 

工期の長短に相関して増減するのは、間接費です。

 

選択肢4. どんなに直接費を投入しても、ある限度以上には短縮できない時間をクラッシュタイムという。

正しい記述です。

作業速度を速めて工期を短縮すると、一般的には直接費は増加します。

 

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