1級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)
午後 問57

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年) 午後 問57 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート造の耐震改修における柱補強工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
  • RC巻き立て補強の溶接閉鎖フープ巻き工法において、フープ筋の継手はフレア溶接とした。
  • RC巻き立て補強の溶接金網巻き工法において、溶接金網相互の接合は重ね継手とした。
  • 連続繊維補強工法において、躯体表面を平滑にするための下地処理を行い、隅角部は直角のままとした。
  • 鋼板巻き工法において、工場で加工した鋼板を現場で突合せ溶接により一体化した。
  • 鋼板巻き工法において、鋼板と既存柱の隙間に硬練りモルタルを手作業で充填した。

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この過去問の解説 (3件)

01

1→設問のとおりです。

2→設問のとおりです。

3→隅角部は、R状に面取りを行います。

4→設問のとおりです。

5→鋼板と既存柱の隙間には、グラウト材をモルタルポンプで充填します。

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02

この問題で覚えるポイントは以下の通りです。

鉄筋コンクリート造の耐震改修における柱補強工事では強度向上型と靭性向上型がありそれぞれの特性を理解する必要があります。

 

選択肢1. RC巻き立て補強の溶接閉鎖フープ巻き工法において、フープ筋の継手はフレア溶接とした。

設問の通りです。

接閉鎖フープ巻き工法において、フープ筋の継手はフレア溶接とします。

選択肢2. RC巻き立て補強の溶接金網巻き工法において、溶接金網相互の接合は重ね継手とした。

設問の通りです。

RC巻き立て補強の溶接金網巻き工法では、溶接金網相互の接合は重ね継手とし、ステンレス製の結束線で結束します。

選択肢3. 連続繊維補強工法において、躯体表面を平滑にするための下地処理を行い、隅角部は直角のままとした。

間違いです。

連続繊維補強工法の特徴はコンクリート構造物の耐震性を向上させるために使用される工法です。墨角部はR状に面取りし出隅部を保護します。

選択肢4. 鋼板巻き工法において、工場で加工した鋼板を現場で突合せ溶接により一体化した。

設問の通りです。

接合部に開先を設けて溶接棒を溶かし母材を一体化します。

選択肢5. 鋼板巻き工法において、鋼板と既存柱の隙間に硬練りモルタルを手作業で充填した。

間違いです。

隙間にはグラウト材を注入します。グラウト材は液状で隙間なく充填する事が可能な為です。

まとめ

柱の補強補強工事でよく出る内容はフープの溶接方法、墨角部の形状について理解しておきましょう。

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03

解説は以下の通りです。

選択肢1. RC巻き立て補強の溶接閉鎖フープ巻き工法において、フープ筋の継手はフレア溶接とした。

適当です】

選択肢2. RC巻き立て補強の溶接金網巻き工法において、溶接金網相互の接合は重ね継手とした。

適当です】

選択肢3. 連続繊維補強工法において、躯体表面を平滑にするための下地処理を行い、隅角部は直角のままとした。

不適当です】

 

連続繊維補強工法において、躯体表面を平滑にするための、

 

下地処理を行い隅角部は『面取り』を行います。

 

直角ではなく面取りです。

選択肢4. 鋼板巻き工法において、工場で加工した鋼板を現場で突合せ溶接により一体化した。

適当です】

選択肢5. 鋼板巻き工法において、鋼板と既存柱の隙間に硬練りモルタルを手作業で充填した。

不適当です】

 

鋼板巻き工法において、

鋼板と既存柱の隙間に『無収縮モルタル』を手作業で充填した。

 

「角形鋼板」「円形鋼板補強」

   流動性の高い無収縮モルタルを下から圧入します

 「帯板補強」

   硬練りモルタル手作業で充填します。

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