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1級建築施工管理技士の過去問 令和4年(2022年) 午前 ロ 問19

問題

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消火設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
   1 .
屋内消火栓設備は、建物の内部に設置し、人がノズルを手に持ち、火点に向けてノズルより注水を行い、冷却作用により消火するものである。
   2 .
閉鎖型ヘッドを用いる湿式スプリンクラー消火設備は、火災による煙を感知したスプリンクラーヘッドが自動的に開き、散水して消火するものである。
   3 .
不活性ガス消火設備は、二酸化炭素等の消火剤を放出することにより、酸素濃度の希釈作用や気化するときの熱吸収による冷却作用により消火するものである。
   4 .
水噴霧消火設備は、噴霧ヘッドから微細な霧状の水を噴霧することにより、冷却作用と窒息作用により消火するものである。
( 1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ロ 問19 )
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この過去問の解説 (1件)

9

電気設備と消火設備は交互に1問が出題される傾向です。特に消火設備は直近10年間では隔年で必ず出題されています。消火設備の名称と特徴、屋内消火栓設備については確実に整理しておきましょう。

選択肢1. 屋内消火栓設備は、建物の内部に設置し、人がノズルを手に持ち、火点に向けてノズルより注水を行い、冷却作用により消火するものである。

【〇】

屋内消火栓設備には消防隊だけでなく一般人でも使用可能な消火設備で初期消火に有効です。扉を開けるとホースとノズルが収納されており、それを取り出して消火活動を行います。油火災や電気火災では使用できません。

選択肢2. 閉鎖型ヘッドを用いる湿式スプリンクラー消火設備は、火災による煙を感知したスプリンクラーヘッドが自動的に開き、散水して消火するものである。

【✖】

閉鎖型ヘッドは熱に感応して開放される仕組みとなっている。ヘッドには感熱部があり、例えばヒュージブルリンクは熱により溶解してヘッドが開放(散水)されます。スプリンクラーは基本的に熱感知型であり、煙感知器との連動は殆どありません。

選択肢3. 不活性ガス消火設備は、二酸化炭素等の消火剤を放出することにより、酸素濃度の希釈作用や気化するときの熱吸収による冷却作用により消火するものである。

【〇】

不活性ガス消火設備で利用されているのは二酸化炭素や窒素などです。火災エリアが密封されており、水濡れを避けたい場所で採用されます。例えば、二酸化炭素は空気より重く、火災面を二酸化炭素が覆うことで酸素濃度を希釈します。美術品など放水による消火を避けたい場所に適しています。一定濃度の二酸化炭素を吸引すると人命にかかわるため、消火前に人払いが必要であり、作動前警報の徹底など注意が必要です。

選択肢4. 水噴霧消火設備は、噴霧ヘッドから微細な霧状の水を噴霧することにより、冷却作用と窒息作用により消火するものである。

【〇】

トンネルや駐車場、指定可燃物を保管している場所(製油所など)で採用されます。霧状に噴霧された水が急激に蒸発する際の冷却効果、霧状の水が火災面を覆うことによる窒息効果で消火します。油の消火に備えた設備であり、消火ピットが併設されます。

まとめ

消火設備は火災を想定する場所により採用される設備が変わります。消火剤は水、ガス、泡、粉末があり、用途に応じて整理しておきます。消防隊が利用する設備として、連結送水管や連結散水設備も重要です。

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