1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ハ 問24

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ハ 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

場所打ちコンクリート杭地業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリートの打込みにおいて、トレミー管のコンクリート中への挿入長さが長すぎると、コンクリートの流出が悪くなるため、最長でも9m程度とした。
  • アースドリル工法における鉄筋かごのスペーサーは、孔壁を損傷させないよう、平鋼を加工したものを用いた。
  • オールケーシング工法における孔底処理は、孔内水がない場合やわずかな場合にはハンマーグラブにより掘りくずを除去した。
  • リバース工法における孔内水位は、地下水位より1m程度高く保った。

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この過去問の解説 (2件)

01

設問は数値の暗記問題です。関連のある数値と並行して暗記するのがポイントです。

選択肢1. コンクリートの打込みにおいて、トレミー管のコンクリート中への挿入長さが長すぎると、コンクリートの流出が悪くなるため、最長でも9m程度とした。

トレミー管のコンクリートへの挿入長さは2m以上、9m以下とします。

建築工事監理指針(上巻)

選択肢2. アースドリル工法における鉄筋かごのスペーサーは、孔壁を損傷させないよう、平鋼を加工したものを用いた。

杭径 1.2m以下の場合は鋼板 4.5×38(mm)、1.2mを超える場合は鋼板 4.5×50(mm)程度のものを使用します。

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)4.5.4(h)

選択肢3. オールケーシング工法における孔底処理は、孔内水がない場合やわずかな場合にはハンマーグラブにより掘りくずを除去した。

オールケーシング工法はケーシングチューブとハンマーグラブを使用して行います。ケーシングチューブの引抜きは、ケーシングチューブの先端がコンクリート内に2m程度入った状態で行います。

アースドリル工法は、ドリリングバケットを使用します。一緒に覚えましょう。

選択肢4. リバース工法における孔内水位は、地下水位より1m程度高く保った。

×(正答肢)

掘削中は、孔壁が崩壊するのを防止するために、孔内水頭を地下水位より2m以上高く保つようにします。もし地下水位より低いと掘削孔内に崩れてきます。

他選択肢の解説にも「2m」が出てくることに注目してください。

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02

地業工事の内、場所打ちコンクリート杭地業に関する問題となります。地業工事にはアースドリル工法、リバース工法、オールケーシング工法、場所打ち鋼管コンクリート杭工法などがあります。

選択肢1. コンクリートの打込みにおいて、トレミー管のコンクリート中への挿入長さが長すぎると、コンクリートの流出が悪くなるため、最長でも9m程度とした。

設問の通りです。打込み中はトレミー管の先端がコンクリート中に2m以上入っているように保持しますが、最長でも9m程度とします。

選択肢2. アースドリル工法における鉄筋かごのスペーサーは、孔壁を損傷させないよう、平鋼を加工したものを用いた。

設問の通りです。スペーサーは、杭径1.2m以下の場合は鋼板4.5×38(mm)、1.2mを超える場合 は鋼板4.5×50(mm)程度のものとします。ケーシングチューブを用いる場合はD13以上の鉄筋とします。

選択肢3. オールケーシング工法における孔底処理は、孔内水がない場合やわずかな場合にはハンマーグラブにより掘りくずを除去した。

設問の通りです。孔内水がない場合やわずかな場合にはハンマーグラブにより掘りくずを除去します。

選択肢4. リバース工法における孔内水位は、地下水位より1m程度高く保った。

設問は誤りです。リバース工法における孔内水位は、地下水位より2m以上高く保ちます。

まとめ

さまざまな地業工事の工法がありますが、おさえる箇所は似通っています。

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