1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ハ 問25

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ハ 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋のガス圧接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、鉄筋は、SD345のD29とする。
  • 隣り合うガス圧接継手の位置は、300mm程度ずらした。
  • 圧接部のふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上とした。
  • 柱主筋のガス圧接継手位置は、梁上端から500mm以上、1,500mm以下、かつ、柱の内法高さの3/4以下とした。
  • 鉄筋の中心軸の偏心量は、5mm以下とした。

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この過去問の解説 (3件)

01

設問は数値の暗記問題です。関連のある数値と並行して暗記するのがポイントです。

選択肢1. 隣り合うガス圧接継手の位置は、300mm程度ずらした。

×(正答肢)

「ガス圧接継手」又は「機械式継手」の場合、隣接する鉄筋の継手位置から400㎜以上ずらして設けなければいけません。「機械式継手」ではさらに、カップラー端部間のあきが40㎜以上となるように設けます。

鉄筋工事でベースとなる数字があります。それが「40d」です。D10鉄筋なら400mmとなります。この数字と結びつけながら覚えると良いです。

尚、重ね接手は別の基準です。

選択肢2. 圧接部のふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上とした。

設問の通りです。

選択肢3. 柱主筋のガス圧接継手位置は、梁上端から500mm以上、1,500mm以下、かつ、柱の内法高さの3/4以下とした。

設問の通りです。

選択肢4. 鉄筋の中心軸の偏心量は、5mm以下とした。

設問の通りです。

まとめ

TAC建築士ブログに数値を覚えるための語呂合わせが載っています。参考に見ておくとよいです。

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02

ガス圧接は、似通った数字が出てきて混乱します。覚えるなら最後の方にしましょう。試験時に混乱して焦ります。

選択肢1. 隣り合うガス圧接継手の位置は、300mm程度ずらした。

400㎜以上です。(何故かは不明・・・)

選択肢2. 圧接部のふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上とした。

その通りです。

選択肢3. 柱主筋のガス圧接継手位置は、梁上端から500mm以上、1,500mm以下、かつ、柱の内法高さの3/4以下とした。

その通りです。

選択肢4. 鉄筋の中心軸の偏心量は、5mm以下とした。

その通りです。

まとめ

一つ一つに解説することができないほど、何故そうするのかわからない数字が出てきます。

最後の1点を取りに行くとき覚えましょう。

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03

鉄筋のガス圧接に関する問題については、数値など覚える事項が多くなりますが、繰り返し問題を解くことで一つ一つ覚えていきましょう。表などにしてノートにまとめておくことをお勧めします。(一社)日本建設業連合会・(一社)日本建築構造技術者協会協働作成の鉄筋コンクリート造配筋標準図を参照しています。

選択肢1. 隣り合うガス圧接継手の位置は、300mm程度ずらした。

設問は誤りです。隣り合う圧接継手、溶接継手は400mm以上ずらします。ただし、壁の場合及びスラブ筋でD16以下の場合は異なります。参考:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)第5章

選択肢2. 圧接部のふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上とした。

設問の通りです。圧接部のふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上とします。

選択肢3. 柱主筋のガス圧接継手位置は、梁上端から500mm以上、1,500mm以下、かつ、柱の内法高さの3/4以下とした。

設問の通りです。柱主筋のガス圧接継手位置は、梁上端から500mm以上、1,500mm以下、かつ、柱の内法高さの3/4以下とします。尚、段差梁の接続部では、段差寸法によっては高い方の梁上端からの寸法とした方がよいです。

選択肢4. 鉄筋の中心軸の偏心量は、5mm以下とした。

設問の通りです。鉄筋の中心軸の偏心量はd/5mm以下とします。29/5=5.8mm>5mmのため問題ありません。

まとめ

図表にすることで記憶をしやすくなると思います。柱・梁・基礎などで数値が異なるものもありますので、注意しましょう。

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