1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ハ 問27
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ハ 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
高力ボルト接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 締付け後の高力ボルトの余長は、ねじ1山から6山までの範囲であることを確認した。
- ねじの呼びがM22のトルシア形高力ボルトの長さは、締付け長さに35mmを加えた値を標準とした。
- 高力ボルトの接合部で肌すきが1mmを超えたため、フィラープレートを入れた。
- ナット回転法による締付け完了後の検査は、1次締付け後の本締めによるナット回転量が120°±45°の範囲にあるものを合格とした。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
高力ボルト接合とは、鉄骨構造等に使用され、梁から梁、柱から柱の接合方法の1つです。トルシア形高力ボルトまたは高力六角ボルトを使用します。その他には溶接接合が一般的には用いられます。
〇
設問の通りです。また、普通ボルトの場合はねじ山は3山以上出るように材料を選定します。
〇
設問の通りです。トルシア形高力ボルトはナット回転量とピンテールの破断で合否を確認します。
〇
設問の通りです。1mm以下は入れなくても大丈夫です。
×(正答肢)
締付け後のナット回転量が120°±30°で合格とします(M12は60°-0°、+30°)
トルシア形高力ボルト→ナット回転量+ピンテールの破断で合否を確認
高力六角ボルト→ナット回転法またはトルクコントロール法で合否を確認
違いを確認しておきましょう。
参考になった数27
この解説の修正を提案する
02
高力ボルトには、トルシア形高力ボルト、JIS形高力ボルト、溶融亜鉛メッキ高力ボルトがありますが、おおむねトルシア形高力ボルトの問題が出題されます。まずはトルシア形高力ボルトから覚えることが良いです。
設問の通りです。締付けの確認としてボルトの余長は、ナット面から突き出た長さが、ねじ1~6山の範囲のものを合格とします。
設問の通りです。トルシア形高力ボルトは、締付け長さにM22の場合は35mmの値を加えたものを標準長さとし、認定を受けたものの基準寸法のうち、最も近い寸法とします。
設問の通りです。接合部の材厚の差等により1mmを超える肌すきは、フィラープレートを用いて補います。
設問は誤りです。ナット回転量が規定値±30度(M12は-0度~+30度)の範囲にあるものを合格とします。
トルシア形高力ボルトによる締付完了後の検査は一次締めの際につけたマーキングのずれ、ピンテールの破断等により、全数本締めの完了したこと、とも回り及び軸回りの有無、ナット回転量並びにナット面から出たボルトの余長を確認します。ナット回転量に著しいばらつきの認められる群については平均回転角度を算出し、平均回転角度±30°の範囲のものを合格とします。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問26)へ
令和4年(2022年)問題一覧
次の問題(問28)へ