1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ニ 問32
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ニ 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 外壁ALCパネル張りに取り付けるアルミニウム製建具の周囲の目地シーリングは、3面接着とした。
- 先打ちしたポリウレタン系シーリング材に、ポリサルファイド系シーリング材を打ち継いだ。
- シーリング材の打継ぎ箇所は、目地の交差部及びコーナー部を避け、そぎ継ぎとした。
- コンクリートの水平打継ぎ目地のシーリングは、2成分形変成シリコーン系シーリング材を用いた。
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この過去問の解説 (3件)
01
シーリング材も種類が多く、混乱を招きやすい材料です。
ただし、大きく変わってくるのは用途くらいです。
3面接着と2面接着があります。
3面接着は、3面共接着させる方法。2面接着は、底の面に、テープを貼って縁切りする方法です。
3面接着の方が、前後、左右といった動きに弱いので切れやすいと覚えて下さい。
「シリコン系シーリングを打ち継いだ」と出てきたら、バツだと思って下さい。
この場合は、マルです。
シーリングは水の浸入を防ぐためのものです。水の浸入が起こりそうなことは駄目なことと覚えましょう。
種類によって、使用できる部位は覚えましょう。
ただし、使用できる部位が極端に少ないのは、「シリコーン系」です。
「変成シリコーン」はだいたい使用可能です。
シーリングの種類によっての違いと、目的を理解しましょう。
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02
シーリング工事で重要なのは、①シーリング材が被着体等に使用できるか②ジョイント部分が動くかなのでしっかりと覚えましょう。
ちなみにジョイント部分が動く(ワーキングジョイント)場合は2面接着とし、その他は3面接着とすることができます。
3面接着の方が防水性は高いです。
×(正答肢)
ALCパネルは構造上動く構造となっているのでワーキングジョイントとなりやすいです。なので2面接着とします。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)9.7.4 施工
シリコーン系シーリング材とその他の打継は不可です。硬化後に取り除く必要があります。シリコーン系シーリング材以外は好ましくありませんが不可ではありません。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)9.7.4 施工
目地の交差部及び角部で打継ぐと充填不良や打継ぎ部分による水の侵入が懸念されますのでNGです。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)9.7.4 施工
「変性シリコン」はほとんどの個所で使用可能です。「ポリウレタン」は塗装などの仕上げをするならほとんどの個所で使用可能です。「シリコン」はガラス面、キッチンパネルや浴室槽などの水回りで使用可能です。「ポリサルファイド」は耐油・耐薬品性に優れます。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)表 9.7.1 被着体の組合せとシーリング材の種類
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03
防水工事の項目の中に含まれるシーリング工事に関する問題です。まずはシーリング材、補助材を覚えることから始めましょう。
設問は誤りです。外壁ALCパネル張りに取り付けるアルミニウム製建具の周囲の目地シーリングは、2面接着とします。動きの小さい打継ぎ目地、ひび割れ誘発目地、建具枠回り等の場合は3面接着とすることができますが、今回のケースでは外壁ALCパネル張りのため、3面接着は避けます。
設問の通りです。ALCなどの現場施工のポリウレタン系シーリング材に、打継ぎが発生する場合の工場シーリング材をポリサルファイド系シーリング材とすることは可能です。
設問の通りです。シーリング材の打継ぎ箇所は、目地の交差部及びコーナー部を避け、そぎ継ぎとします。
設問の通りです。コンクリートの水平打継ぎ目地のシーリングは、2成分形変成シリコーン系シーリング材を用いることができます。
2成分形シーリング材は、シーリング材の製造所の指定する配合により練り混ぜて、可使時間内に使用するということもあわせて覚えておいてください。
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