1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ニ 問33

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ニ 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

セメントモルタルによる壁タイル後張り工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 密着張りの張付けモルタルは2度塗りとし、タイルは、上から下に1段置きに数段張り付けた後、それらの間のタイルを張った。
  • モザイクタイル張りの張付けモルタルは2度塗りとし、1層目はこて圧をかけて塗り付けた。
  • 改良積上げ張りの張付けモルタルは、下地モルタル面に塗り厚4mmで塗り付けた。
  • 改良圧着張りの下地面への張付けモルタルは2度塗りとし、その合計の塗り厚を5mmとした。

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この過去問の解説 (2件)

01

タイル工事に関する問題は隔年で出題される傾向にあります。

貼り付け工法別に整理し、混同しやすい部分(貼り付けの方向やモルタル厚など)で間違えないようにしておきましょう。

選択肢1. 密着張りの張付けモルタルは2度塗りとし、タイルは、上から下に1段置きに数段張り付けた後、それらの間のタイルを張った。

【〇】

密着張り工法(ヴィブラート工法)

・モルタルは下地面へ2層(合計5~8mm)

・目地深さはタイル厚の半分以下

・水糸を使い、上から下へ1段おきに張り、隙間はあとで張る

・ヴィブラート(振動)はタイル両端と中央部でモルタルが目地部に盛り上がるまで行う

選択肢2. モザイクタイル張りの張付けモルタルは2度塗りとし、1層目はこて圧をかけて塗り付けた。

【〇】

モザイクタイル張り工法

・モルタルは下地面へ2層(3~5mm)

・1層目はこて圧をかけて薄く

・たたき押えはモルタルが表紙を濡らすまで行う

選択肢3. 改良積上げ張りの張付けモルタルは、下地モルタル面に塗り厚4mmで塗り付けた。

【✖】

改良積上げ張り工法

・モルタルはタイル裏面に7~10mmの厚塗り

・積上げだから下から上へ張る

・木槌で叩いて締める

選択肢4. 改良圧着張りの下地面への張付けモルタルは2度塗りとし、その合計の塗り厚を5mmとした。

【〇】

改良圧着張り工法

・モルタルは下地面へ2層(4~6mm)、タイル裏面にも3~4mm

・すぐに叩き押えで圧着

・モルタルの1回あたりの塗り付け面積は2㎡以下とする

まとめ

張付けモルタルをどちらに塗るか?

1層か2層か?

張付けは上からか下からか?

合計厚さはいくらか?などを工法別に整理して対策します。

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02

壁タイル後張り工法は工法別にどの手順で張りつけるかイメージできるかが重要です。後張り工法の他に先付け工法工法もあります。ちなみにタイルの大きさや厚み、重さによって工法が変わります。

選択肢1. 密着張りの張付けモルタルは2度塗りとし、タイルは、上から下に1段置きに数段張り付けた後、それらの間のタイルを張った。

設問の通りです。ヴィブラートと呼ばれる器具を使用して振動を与えながら張りつけます。

選択肢2. モザイクタイル張りの張付けモルタルは2度塗りとし、1層目はこて圧をかけて塗り付けた。

設問の通りです。モザイクタイルユニットをたたきながら押さえつけて張ります。

選択肢3. 改良積上げ張りの張付けモルタルは、下地モルタル面に塗り厚4mmで塗り付けた。

×(正答肢)

改良積上げ張りの張付けモルタルは、下地面に塗り付けず、タイル裏面にモルタルを乗せて張りつけます。

選択肢4. 改良圧着張りの下地面への張付けモルタルは2度塗りとし、その合計の塗り厚を5mmとした。

設問の通りです。4~6mmを標準とします。

まとめ

参考:公共建築工事標準仕様書(建築工事編)11.2.6 施工(3)

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