1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ニ 問34

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ニ 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

心木なし瓦棒葺に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 水上部分と壁との取合い部に設ける雨押えは、壁際立上りを45mmとした。
  • 通し吊子の鉄骨母屋への取付けは、平座金を付けたドリルねじで、下葺材、野地板を貫通させ母屋に固定した。
  • 棟部の納めは、溝板の水上端部に八千代折とした水返しを設け、棟包みを取り付けた。
  • けらば部の溝板の幅は、瓦棒の働き幅の1/2以下とした。

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この過去問の解説 (2件)

01

心木なし瓦棒葺とは、屋根の長尺金属板葺き工法の一種で他には立て平葺、横葺等があります。「心木」とは吊子の中に取り付ける木のことです。

選択肢1. 水上部分と壁との取合い部に設ける雨押えは、壁際立上りを45mmとした。

×(正答肢)

雨押えの立上り寸法は、120㎜程度とします。

選択肢2. 通し吊子の鉄骨母屋への取付けは、平座金を付けたドリルねじで、下葺材、野地板を貫通させ母屋に固定した。

設問の通りです。母屋に固定させます。

選択肢3. 棟部の納めは、溝板の水上端部に八千代折とした水返しを設け、棟包みを取り付けた。

設問の通りです。棟部の納めとして、溝板の水上端部に八千代折とした水返しを設けることは正しいです。

選択肢4. けらば部の溝板の幅は、瓦棒の働き幅の1/2以下とした。

設問の通りです。

まとめ

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)13.2.3 工法(4)

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02

屋根工事では金属板葺から1問が出題される傾向にあります。

金属板葺には、心木なし瓦棒葺、平葺、立て平葺、横葺などがあります。折板屋根も金属板葺の一つです。

選択肢1. 水上部分と壁との取合い部に設ける雨押えは、壁際立上りを45mmとした。

【✖】

壁との取り合いに設ける雨押えは、壁際立上りを120mm以上とします。溝板には水返しを設けます。

選択肢2. 通し吊子の鉄骨母屋への取付けは、平座金を付けたドリルねじで、下葺材、野地板を貫通させ母屋に固定した。

【〇】

通し吊子は1本おきに配置(マーキングしておく)し、平座金を付けたドリルねじで母屋に固定します。キャップをかぶせて、はぜ締めで取り付けます。

選択肢3. 棟部の納めは、溝板の水上端部に八千代折とした水返しを設け、棟包みを取り付けた。

【〇】

棟包みでは、溝板の水上端部を八千代折りした水返しを取り付けます。棟包みの継手は瓦棒に近い位置に設けます。

選択肢4. けらば部の溝板の幅は、瓦棒の働き幅の1/2以下とした。

【〇】

けらば部は、溝板の端部をケラバ唐草に掴みこんで納めます。けらば納めの端部となる溝板の幅は、瓦棒の働き幅の1/2以下とします。

まとめ

よく出題されるのは、心木なし瓦棒葺と金属折板葺です。取付方法や端部(棟・軒先・ケラバ)の納めについて整理しておきましょう。

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