1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ニ 問36

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ニ 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

アルミニウム製建具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 連窓の取付けは、ピアノ線を張って基準とし、取付け精度を2mm以内とした。
  • 建具枠に付くアンカーは、両端から逃げた位置にあるアンカーから、間隔を500mm以下で取り付けた。
  • 外部建具周囲の充填モルタルは、NaCl換算0.04%(質量比)以下まで除塩した海砂を使用した。
  • 水切り及び膳板は、アルミニウム板を折曲げ加工するため、厚さを1.2mmとした。

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この過去問の解説 (2件)

01

アルミニウム製建具の問題は鋼製建具と交互に隔年で出題される傾向にあります。

アルミ製建具では、①板厚、②組立て、③補強材、④充填モルタル、⑤許容差などについて整理しておきましょう。

選択肢1. 連窓の取付けは、ピアノ線を張って基準とし、取付け精度を2mm以内とした。

【〇】

建具の取り付け精度はすべて2mm以内(ねじれ、反り、はらみ)です。

選択肢2. 建具枠に付くアンカーは、両端から逃げた位置にあるアンカーから、間隔を500mm以下で取り付けた。

【〇】

枠に付くアンカー(サッシアンカー)の役目は、建具枠の固定です。確実に固定できる構造とする必要があります。

また、サッシアンカーは、両端から逃げた位置から間隔を500mm以下で取り付けます。

選択肢3. 外部建具周囲の充填モルタルは、NaCl換算0.04%(質量比)以下まで除塩した海砂を使用した。

【〇】

躯体と建具枠の隙間を埋める充填モルタルに関する問題です。

1:3モルタルを使用しますが、海砂を用いる場合はNaCl換算で0.04%(質量比)以下まで除塩します。

仮留め用クサビがある場合は充填前に取り除きます。

選択肢4. 水切り及び膳板は、アルミニウム板を折曲げ加工するため、厚さを1.2mmとした。

【✖】

アルミニウム板を加工して水切り、膳板、枠、かまち等に利用する場合のアルミ板厚は1.5mm以上とします。

まとめ

上記の設問のほか、アルミ製建具の組立てでは、突付け部分の止水や枠回りのシーリングについても整理しておきましょう。

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02

建具には細かい規定があります。設問は数値を問う問題であるので1つ1つ覚えましょう。

選択肢1. 連窓の取付けは、ピアノ線を張って基準とし、取付け精度を2mm以内とした。

設問の通りです。建具の取り付け精度は2mm以内とします。

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)16章建具工事 2節

選択肢2. 建具枠に付くアンカーは、両端から逃げた位置にあるアンカーから、間隔を500mm以下で取り付けた。

設問の通りです。両端から逃げた位置から、間隔500mm以下に取り付けます。

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)16.2.5 工法

選択肢3. 外部建具周囲の充填モルタルは、NaCl換算0.04%(質量比)以下まで除塩した海砂を使用した。

設問の通りです。モルタルに用いる砂の塩分含有量は、NaCl換算で、0.04% (質量比) 以下とします。

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)15.3.3 調合及び塗厚

選択肢4. 水切り及び膳板は、アルミニウム板を折曲げ加工するため、厚さを1.2mmとした。

×(正答肢)

水切り及び膳板に使用するアルミニウム板は1.5mm以上の厚さとします。

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)16.2.4 形状及び仕上げ

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