1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ニ 問37
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ニ 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
合成樹脂塗床に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 薬品を使用する実験室の塗床は、平滑な仕上げとするため、流し展べ工法とした。
- 合成樹脂を配合したパテ材や樹脂モルタルでの下地調整は、プライマーの乾燥後に行った。
- エポキシ樹脂系コーティング工法のベースコートは、コーティング材を木ごてで塗り付けた。
- エポキシ樹脂系モルタル塗床の防滑仕上げは、トップコート1層目の塗布と同時に骨材を散布した。
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この過去問の解説 (2件)
01
合成樹脂塗床工事からは隔年で出題される傾向にあります。代表的な塗床材であるウレタン樹脂系またはエポキシ樹脂系について特性や工法を整理しておきましょう。
【〇】
平滑仕上げ=流し展べ工法と覚えておきます。流し展べ工法は仕上りが平滑で耐薬品、耐摩耗性に優れており、薬品を使用する実験室等には最適の塗床材です。
【〇】
プライマーは施工対象物との付着力を大きくする下地調整剤です。合成樹脂配合のパテや樹脂モルタルはプライマーが乾燥した後に施工します。
一般的にプライマーは1回の塗布ですが、吸い込みが続く場合は乾燥後に塗り重ねます。
【✖】
エポキシ樹脂系コーティング工法のベースコートでは、ローラーまたは金鏝、スプレーにより1~2回塗布します。
ウレタン樹脂系塗床材は金鏝で施工します。
【〇】
エポキシ樹脂系塗床材のトップコートは2回塗りです。防滑仕上げのための骨材は最終トップコートの一つ手前と同時に散布するため、トップ1層目と同時となります。
仕上げ材がエポキシ系樹脂系、ウレタン系樹脂系ともにプライマーはエポキシ系。それぞれの施工上の制約(ポットライフや塗布量など)を整理しておきましょう。
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02
塗装工事の塗床工法についての問題で、手順が重要ですのでしっかり覚えておきましょう。
〇
設問の通りです。流しのべ工法 は平滑・防滑に仕上げる場合に使用します。 薬品を使用する実験室の塗床には適切です。
〇
設問の通りです。一般的には、プライマーの乾燥後に下地調整を行います。
×(正答肢)
コーティング材をローラーもしくは金ゴテで塗り付けます。
〇
設問の通りです。骨材を散布するタイミングはトップコート1層目が硬化する前に行います。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)19章内装工事 4節
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