1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ニ 問38
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ニ 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
壁のせっこうボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- テーパーエッジボードの突付けジョイント部の目地処理における上塗りは、ジョイントコンパウンドを幅200〜250mm程度に塗り広げて平滑にした。
- せっこう系接着材による直張り工法において、ボード中央部の接着材を塗り付ける間隔は、床上1,200mm以下の部分より、床上1,200mmを超える部分を小さくした。
- せっこう系接着材による直張り工法において、躯体から仕上がり面までの寸法は、厚さ9.5mmのボードで20mm程度、厚さ12.5mmのボードで25mm程度とした。
- ボードの下端部は、床面からの水分の吸上げを防ぐため、床面から10mm程度浮かして張り付けた。
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この過去問の解説 (2件)
01
せっこう系接着材による直張り工法とはGL工法と呼ばれ現在あまり使われることは少ないかもしれません。それは地震時に崩れるといった事例が報告されているからですが、試験では頻繁に出ますので覚えましょう。設問以外では接着剤の間隔が重要です。
〇
設問の通りです。中塗りは幅150mm程度とするので塗り重ねるごとに幅を広くしていきます。
×(正答肢)
接着材を塗り付ける間隔は、床上1,200mmを超える部分より、床上1,200mm以下の部分を小さくします。
〇
設問の通りです。ボード厚の2倍必要です。
〇
設問の通りです。通常ボード1枚かませながら張り上げます。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)19章内装工事 7節
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02
内装工事から出題される2問のうち、石膏ボード張りまたは断熱工事から交互に1問が出題されています。
石膏ボードでは張付け工法と直張り工法について整理しておきましょう。
【〇】
テーパーエッジボードに限らず、石膏ボード突付け部の目地処理は、ボード面を平滑にし、ひび割れを防ぐために補強する目的があります。
テーパーエッジボードではジョイントコンパウンドの乾燥を確認しながら徐々に幅を拡げるように数回に分けて薄く塗付け、サンドペーパーで仕上げます。塗幅は下塗りで100mmm、中塗りで150mm、上塗りで200~250mm程度となります。
ジョイントテープを利用する場合は中塗りから始めることができます。
【✖】
直張り工法でボード中央部の接着剤の塗り付け間隔は、床上1200mm以下の部分よりも床上1200mmを超える部分を大きくします。間隔を大きくする=接着材の量を小さくすると考えればイメージし易くなります。
床上1200mm超え:250~300mm間隔
床上1200mm以下:200~250mm間隔
参考)ボード周辺部は150~200mm間隔
【〇】
直張り工法における躯体からボード表面(仕上り面)までの寸法(距離)は、9.5mmボードで20mm程度、12.5mmボードで25mm程度とします。
【〇】
石膏ボードにとって水は大敵です。石膏ボードが濡れるとカビが発生するだけでなく強度も低下します。
床面からボードが水分を吸い上げてしまうことを防止するため、施工時にはボード下端と床面の隙間にスペーサーを置き、床面から10mmほど浮かして張り付ける。
石膏ボード工事では①張付け工法(=タッピングねじ)、②直張り工法(=接着材)の取付け方法について整理しておきましょう。
ボード目地の処理方法やボード種類についても対策しておきましょう。
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