1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ホ 問41

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ホ 問41 (訂正依頼・報告はこちら)

仮設設備の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 工事用の動力負荷は、工程表に基づいた電力量山積みの50%を実負荷とする計画とした。
  • 工事用の給水設備において、水道本管からの供給水量の増減に対する調整のため、2時間分の使用水量を確保できる貯水槽を設置する計画とした。
  • アースドリル工法による掘削に使用する水量は、1台当たり10m3/hとして計画した。
  • 工事用電気設備のケーブルを直接埋設するため、その深さを、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所を除き60cm以上とし、埋設表示する計画とした。

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この過去問の解説 (2件)

01

仮設設備の計画問題です。数値が決まっているのでしっかり覚えましょう。

選択肢1. 工事用の動力負荷は、工程表に基づいた電力量山積みの50%を実負荷とする計画とした。

×(正答肢)

消費電力の最大負荷(100%)の内、60%を実負荷とする(実際に使用する)計画とします。

選択肢2. 工事用の給水設備において、水道本管からの供給水量の増減に対する調整のため、2時間分の使用水量を確保できる貯水槽を設置する計画とした。

設問の通りです。2時間分の使用水量を確保できる計画とします。

選択肢3. アースドリル工法による掘削に使用する水量は、1台当たり10m3/hとして計画した。

設問の通りです。アースドリル工法による掘削に使用する水量は、1台当たり10m3/hで計画します。

選択肢4. 工事用電気設備のケーブルを直接埋設するため、その深さを、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所を除き60cm以上とし、埋設表示する計画とした。

設問の通りです。工事用電気設備のケーブルを直接埋設するの深さは、60cm以上として埋設表示をします。

まとめ

建築工事監理指針

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02

仮設設備計画からはH26年から毎年1問が出題されています。

仮囲いとゲート・事務所と便所・電気と照明・給水と工事用水・危険物保管について整理しておきましょう。

選択肢1. 工事用の動力負荷は、工程表に基づいた電力量山積みの50%を実負荷とする計画とした。

【✖】

工事用動力に関する問題です。電力量山積みとは、工程表のある時点ですべての電力機器が稼働した場合の総電力量であり、電灯電力なども加味して算出します。この総電力量(電力量山積み)に対して60%を工事用動力の実負荷として計画します。

すべて動くと100%に対して、実際に使用されるのは60%あれば大丈夫とするイメージです。

参考)電灯やコンセントから使用する電力の同時使用係数は0.7~1.0で計算します。

選択肢2. 工事用の給水設備において、水道本管からの供給水量の増減に対する調整のため、2時間分の使用水量を確保できる貯水槽を設置する計画とした。

【〇】

水道本管からの取水制限などに対応するため、工事用の給水設備では2時間分の使用水量を貯められる貯水槽を設置する計画とします。

選択肢3. アースドリル工法による掘削に使用する水量は、1台当たり10m3/hとして計画した。

【〇】

場所打ち杭の掘削をアースドリル工法で行う場合、工事用水としてアースドリル1台あたり10㎥/時として計画します。

選択肢4. 工事用電気設備のケーブルを直接埋設するため、その深さを、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所を除き60cm以上とし、埋設表示する計画とした。

【〇】

工事用電気ケーブルに関する出題です。

車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所とは、重量物が通過する道路下のことです。

重量物が通過する道路下に埋設する場合の深さは1.2m以上、そのほかでは0.6m以上とします。

まとめ

どれも頻繁に出題される内容です。この他に、受電設備(低圧・高圧・特別高圧)、キャプタイヤケーブルなどについても整理しておきましょう。

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