1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午後 イ 問51

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午後 イ 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

市街地の建築工事における公衆災害防止対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋コンクリート造建築物の解体工事において、防音と落下物防護のため、足場の外側面に防音シートを設置した。
  • 建築工事を行う部分の高さが地盤面から20mのため、防護棚を2段設置した。
  • 外部足場に設置した防護棚の敷板は、厚さ1.6mmの鉄板を用い、敷板どうしの隙間は3cm以下とした。
  • 地盤アンカーの施工において、アンカーの先端が敷地境界の外に出るため、当該敷地所有者の許可を得た。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

公衆災害の基礎問題です。しっかり覚えましょう。

選択肢1. 鉄筋コンクリート造建築物の解体工事において、防音と落下物防護のため、足場の外側面に防音シートを設置した。

設問の通りです。防音対策として足場の外側面に防音シートを設置することは有効です。

選択肢2. 建築工事を行う部分の高さが地盤面から20mのため、防護棚を2段設置した。

設問の通りです。「建築工事等の工事を行う部分が20m以上の高さにわたる場合には2段以上設けなければならない。」とされています。

選択肢3. 外部足場に設置した防護棚の敷板は、厚さ1.6mmの鉄板を用い、敷板どうしの隙間は3cm以下とした。

×(正答肢)

敷板どうしの隙間はないようにします。

選択肢4. 地盤アンカーの施工において、アンカーの先端が敷地境界の外に出るため、当該敷地所有者の許可を得た。

設問の通りです。敷地所有者の許可を得ましょう。

まとめ

建設工事公衆災害防止対策要綱(国土交通省)による公衆災害とは「第三者の生命、身体、財産に危害並びに迷惑」とされており、危害には、「第三者が死亡又は負傷した場合はもとより、第三者の所有する家屋、車両の破損等も含まれる」とされています。

参考になった数21

02

市街地の建築工事における公衆災害防止対策に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。それぞれの選択肢について解説します。

選択肢1. 鉄筋コンクリート造建築物の解体工事において、防音と落下物防護のため、足場の外側面に防音シートを設置した。

防音シートの設置は、騒音防止と落下物防護のための有効な手段です。特に市街地においては、周囲の環境への配慮が求められるため、防音シートの使用は適切な対策と言えます。

選択肢2. 建築工事を行う部分の高さが地盤面から20mのため、防護棚を2段設置した。

高さが20mの場合、防護棚を2段設置することは、落下物からの防護対策として妥当です。法律や規制でも一定の高さに応じて防護棚を設置することが求められており、この措置は適切です。

選択肢3. 外部足場に設置した防護棚の敷板は、厚さ1.6mmの鉄板を用い、敷板どうしの隙間は3cm以下とした。

防護棚の敷板に関する規定では、敷板の隙間は1cm以下とされています。3cmの隙間は規定を超えており、不適切です。また、厚さ1.6mmの鉄板では強度不足が懸念されます。防護棚の役割を十分に果たせない可能性があります。

選択肢4. 地盤アンカーの施工において、アンカーの先端が敷地境界の外に出るため、当該敷地所有者の許可を得た。

敷地境界を越える工事については、所有者の許可を得ることが法的に求められます。この対策は適切であり、所有者の権利を尊重しています。

まとめ

総括すると、防護棚の敷板の隙間が規定の1cmを超えているため、不適切な内容となります。

参考になった数11