1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午後 イ 問54

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午後 イ 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときの事業者の責務に関する記述として、「酸素欠乏症等防止規則」上、誤っているものはどれか。
  • 酸素欠乏危険作業については、衛生管理者を選任しなければならない。
  • 酸素欠乏危険場所で空気中の酸素の濃度測定を行ったときは、その記録を3年間保存しなければならない。
  • 酸素欠乏危険場所では、原則として、空気中の酸素の濃度を18%以上に保つように換気しなければならない。
  • 酸素欠乏危険場所では、空気中の酸素の濃度測定を行うため必要な測定器具を備え、又は容易に利用できるような措置を講じておかなければならない。

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この過去問の解説 (2件)

01

酸欠則の基礎問題です。しっかり覚えましょう。

選択肢1. 酸素欠乏危険作業については、衛生管理者を選任しなければならない。

×(正答肢)

酸素欠乏危険作業については、酸素欠乏危険作業主任者を選任します。また、特別教育を受けたものを当該作業に従事させます。

酸素欠乏症等防止規則11条(作業主任者)

選択肢2. 酸素欠乏危険場所で空気中の酸素の濃度測定を行ったときは、その記録を3年間保存しなければならない。

設問の通りです。

酸素欠乏症等防止規則3条(作業環境測定等)

選択肢3. 酸素欠乏危険場所では、原則として、空気中の酸素の濃度を18%以上に保つように換気しなければならない。

設問の通りです。空気中の酸素の濃度を18%以上、かつ、硫化水素の濃度を10ppm以下に保つように換気しなければなりません。

酸素欠乏症等防止規則5条(換気)

選択肢4. 酸素欠乏危険場所では、空気中の酸素の濃度測定を行うため必要な測定器具を備え、又は容易に利用できるような措置を講じておかなければならない。

設問の通りです。

酸素欠乏症等防止規則4条(測定器具)

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02

酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときの事業者の責務に関する記述について、「酸素欠乏症等防止規則」上、誤っているものを選ぶ問題です。それぞれの選択肢について解説します。

選択肢1. 酸素欠乏危険作業については、衛生管理者を選任しなければならない。

酸素欠乏危険作業においては、衛生管理者の選任は特に規定されていません。衛生管理者の選任は、常時50人以上の労働者を使用する事業場で求められる一般的な措置であり、酸素欠乏危険作業に特化した規定ではありません。この記述は誤りです。

選択肢2. 酸素欠乏危険場所で空気中の酸素の濃度測定を行ったときは、その記録を3年間保存しなければならない。

酸素欠乏症等防止規則では、酸素濃度の測定記録を3年間保存することが求められています。この記述は正しいです。

選択肢3. 酸素欠乏危険場所では、原則として、空気中の酸素の濃度を18%以上に保つように換気しなければならない。

酸素欠乏危険場所での酸素濃度は、18%以上に保つよう換気することが規定されています。この記述は正しいです。

選択肢4. 酸素欠乏危険場所では、空気中の酸素の濃度測定を行うため必要な測定器具を備え、又は容易に利用できるような措置を講じておかなければならない。

酸素欠乏症等防止規則では、酸素濃度測定器具を備えるか、容易に利用できるようにしておくことが求められています。この記述は正しいです。

まとめ

総括すると、「酸素欠乏危険作業については、衛生管理者を選任しなければならない」という部分が誤りです。衛生管理者の選任は一般的な規定であり、酸素欠乏危険作業に特化したものではありません。

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