1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午後 ロ 問56

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午後 ロ 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

型枠工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
  • 支保工以外の材料の許容応力度は、長期許容応力度と短期許容応力度の平均値とした。
  • コンクリート打込み時に型枠に作用する鉛直荷重は、コンクリートと型枠による固定荷重とした。
  • 支柱を立てる場所が沈下するおそれがなかったため、脚部の固定と根がらみの取付けは行わなかった。
  • 型枠の組立ては、下部のコンクリートが有害な影響を受けない材齢に達してから開始した。
  • 柱型枠の組立て時に足元を桟木で固定し、型枠の精度を保持した。

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この過去問の解説 (2件)

01

型枠工事に関する基礎問題です。しっかり覚えましょう。

選択肢1. 支保工以外の材料の許容応力度は、長期許容応力度と短期許容応力度の平均値とした。

設問の通りです。型枠支保工以外とは端太材等を示します。

選択肢2. コンクリート打込み時に型枠に作用する鉛直荷重は、コンクリートと型枠による固定荷重とした。

×(正答肢)

コンクリート打設時の鉛直荷重は固定荷重+積載荷重(作業荷重+衝撃荷重)で算出します。

選択肢3. 支柱を立てる場所が沈下するおそれがなかったため、脚部の固定と根がらみの取付けは行わなかった。

×(正答肢)

「支柱の脚部の固定、根がらみの取付け等支柱の脚部の滑動を防止するための措置を講ずること(労働安全衛生規則第242条 第2号)」と定義されています。

選択肢4. 型枠の組立ては、下部のコンクリートが有害な影響を受けない材齢に達してから開始した。

設問の通り先行したコンクリートに影響を与えないようにします。

選択肢5. 柱型枠の組立て時に足元を桟木で固定し、型枠の精度を保持した。

設問の通りです。敷桟と呼ばれる工程です。

まとめ

許容応力度、コンクリート打設時の鉛直荷重の問題は最低限覚えておきましょう。

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02

型枠工事に関する記述の中で、不適当なものを2つ選ぶ問題です。それぞれの選択肢について解説します。

選択肢1. 支保工以外の材料の許容応力度は、長期許容応力度と短期許容応力度の平均値とした。

型枠工事において、支保工以外の材料の許容応力度を長期許容応力度と短期許容応力度の平均値とすることは、一般的な設計の方法です。この記述は適当です。

選択肢2. コンクリート打込み時に型枠に作用する鉛直荷重は、コンクリートと型枠による固定荷重とした。

コンクリート打込み時の型枠に作用する鉛直荷重には、コンクリートの重量だけでなく、打ち込み時の動的荷重や作業員の荷重なども含まれます。固定荷重だけとするのは不適切です。この記述は不適当です。

選択肢3. 支柱を立てる場所が沈下するおそれがなかったため、脚部の固定と根がらみの取付けは行わなかった。

支柱の脚部の固定と根がらみの取付けは、沈下の有無に関わらず、支柱の安定性を保つために必要です。これを行わないのは不適切です。この記述は不適当です。

選択肢4. 型枠の組立ては、下部のコンクリートが有害な影響を受けない材齢に達してから開始した。

型枠の組立ては、下部のコンクリートが十分に硬化して有害な影響を受けない材齢に達してから行うのが適切です。この記述は適当です。

選択肢5. 柱型枠の組立て時に足元を桟木で固定し、型枠の精度を保持した。

柱型枠の足元を桟木で固定して型枠の精度を保持することは、一般的な施工方法です。この記述は適当です。

まとめ

総括すると、鉛直荷重の扱いと支柱の固定方法は、いずれも適切な方法ではありません。

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