1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午後 ロ 問57

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午後 ロ 問57 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの養生に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
ただし、計画供用期間の級は標準とする。
  • 打込み後のコンクリートが透水性の小さいせき板で保護されている場合は、湿潤養生と考えてもよい。
  • コンクリートの圧縮強度による場合、柱のせき板の最小存置期間は、圧縮強度が3N/mm2に達するまでとする。
  • 普通ポルトランドセメントを用いた厚さ18cm以上のコンクリート部材においては、コンクリートの圧縮強度が10N/mm2以上になれば、以降の湿潤養生を打ち切ることができる。
  • コンクリート温度が2℃を下回らないように養生しなければならない期間は、コンクリート打込み後2日間である。
  • 打込み後のコンクリート面が露出している部分に散水や水密シートによる被覆を行うことは、初期養生として有効である。

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この過去問の解説 (2件)

01

コンクリートの養生に関する基礎問題です。しっかり覚えましょう。

選択肢1. 打込み後のコンクリートが透水性の小さいせき板で保護されている場合は、湿潤養生と考えてもよい。

設問の通りです。

選択肢2. コンクリートの圧縮強度による場合、柱のせき板の最小存置期間は、圧縮強度が3N/mm2に達するまでとする。

×(正答肢)

コンクリートの圧縮強度による場合、柱のせき板の最小存置期間は、圧縮強度が5N/mm2に達するまでとします。

選択肢3. 普通ポルトランドセメントを用いた厚さ18cm以上のコンクリート部材においては、コンクリートの圧縮強度が10N/mm2以上になれば、以降の湿潤養生を打ち切ることができる。

設問の通りです。ちなみに、厚さ15cm以下の部材は、コンクリート強度による養生を打ち切ることができません。

選択肢4. コンクリート温度が2℃を下回らないように養生しなければならない期間は、コンクリート打込み後2日間である。

×(正答肢)

コンクリート温度が2℃を下回らないように養生しなければならない期間は、コンクリート打込み後5日間とされています。

選択肢5. 打込み後のコンクリート面が露出している部分に散水や水密シートによる被覆を行うことは、初期養生として有効である。

設問の被覆を行うことは、初期養生として有効です。

まとめ

柱のせき板の最小存置期間コンクリート温度が2℃を下回らないように養生しなければならない期間の問題は最低限覚えておきましょう。

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02

コンクリートの養生に関する記述の中で、不適当なものを2つ選ぶ問題です。それぞれの選択肢について解説します。

選択肢1. 打込み後のコンクリートが透水性の小さいせき板で保護されている場合は、湿潤養生と考えてもよい。

透水性の小さいせき板で保護されている場合、コンクリートの乾燥を防ぐことができるため、湿潤養生と考えることができます。この記述は適当です。

選択肢2. コンクリートの圧縮強度による場合、柱のせき板の最小存置期間は、圧縮強度が3N/mm2に達するまでとする。

柱のせき板の最小存置期間は、コンクリートの強度が十分に発現するまで必要です。圧縮強度が3N/mm²ではまだ不十分であり、通常はもっと高い強度(例えば10N/mm²以上)が求められます。この記述は不適当です。

選択肢3. 普通ポルトランドセメントを用いた厚さ18cm以上のコンクリート部材においては、コンクリートの圧縮強度が10N/mm2以上になれば、以降の湿潤養生を打ち切ることができる。

普通ポルトランドセメントを用いた厚さ18cm以上のコンクリート部材で、圧縮強度が10N/mm²以上に達すれば、湿潤養生を打ち切ることができます。この記述は適当です。

選択肢4. コンクリート温度が2℃を下回らないように養生しなければならない期間は、コンクリート打込み後2日間である。

コンクリートの養生期間は温度管理が重要ですが、打込み後2日間だけではなく、初期の硬化期間全体(通常7日間程度)を通じて温度管理が必要です。この記述は不適当です。

選択肢5. 打込み後のコンクリート面が露出している部分に散水や水密シートによる被覆を行うことは、初期養生として有効である。

コンクリート面が露出している部分に散水や水密シートを使うことは、乾燥を防ぎ初期養生として有効です。この記述は適当です。

まとめ

総括すると、柱のせき板の存置期間の基準と、コンクリート温度管理の期間が不適切です。

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