1級建築施工管理技士 過去問
令和4年(2022年)
問58 (午後 ロ 問58)
問題文
軽量鉄骨壁下地に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 問58(午後 ロ 問58) (訂正依頼・報告はこちら)
軽量鉄骨壁下地に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
- スタッドは、上部ランナーの上端とスタッド天端との隙間が15mmとなるように切断した。
- ランナーは、両端部を端部から50mm内側で固定し、中間部を900mm間隔で固定した。
- 振れ止めは、床ランナーから1,200mm間隔で、スタッドに引き通し、固定した。
- スペーサーは、スタッドの端部を押さえ、間隔600mm程度に留め付けた。
- 区分記号65形のスタッド材を使用した袖壁端部の補強材は、垂直方向の長さが4.0mを超えたため、スタッド材を2本抱き合わせて溶接したものを用いた。
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この過去問の解説 (3件)
01
軽量鉄骨壁下地に関する基礎問題です。しっかり覚えましょう。
×(正答肢)
スタッドは、上部ランナーの上端とスタッド天端との隙間が10mm以下となるように切断します。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)14.5.4 工法
〇
設問の通りです。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)14.5.4 工法
〇
設問の通りです。上部ランナー上端から400mm以内に振れ止めが位置する場合は、その振れ止めを省略することができます。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)14.5.4 工法
〇
設問の通りです。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)14.5.3 形式及び寸法
×(正答肢)
65形のスタッド材は高さ4.0m以下で使用します。また、スタッド材を設問のような補強材として使用することはできません。
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02
軽量鉄骨壁下地に関する記述の中で、不適当なものを2つ選ぶ問題です。それぞれの選択肢について解説します。
スタッドと上部ランナーの間に隙間を設けることは、スタッドの安定性に影響を与えるため不適切です。通常は隙間を設けずにしっかりと固定する必要があります。この記述は不適当です。
ランナーの固定間隔として、端部から50mm内側で固定し、中間部を900mm間隔で固定することは適切です。この記述は適当です。
振れ止めを1,200mm間隔でスタッドに引き通して固定することは、安定性を保つために適切です。この記述は適当です。
スペーサーを間隔600mm程度に留め付けることは、スタッドの安定性を確保するために適切です。この記述は適当です。
スタッド材を2本抱き合わせて溶接することは、一般的な施工方法ではなく、軽量鉄骨では通常、溶接を避け、ボルトやビスによる固定が推奨されます。この記述は不適当です。
総括すると、スタッドの切断方法と補強材の溶接方法はいずれも不適切です。
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03
軽量鉄骨壁下地とは、LGSとも呼ばれる、壁の下地となる材料です。LGSは、ライト(軽い)、ゲージ(規格)、スチール(鉄骨)の略です。試験においては、軽量鉄骨下地の各部材の間隔の問題が頻出しますので、必ず覚えるようにしましょう。では、問題を見てみましょう。
上部ランナーの上端とスタッド天端との隙間は10mm以下となるように切断しなければなりません。15mmだと、隙間が大きすぎます。
ランナーを固定する際には、ランナー留めピンをガスピン打ち機などで打込み、固定します。端部から50mm内側で固定した上、中間部を900mm以下の間隔で固定します。設問の記述は適当と言えます。
振れ止めは、床ランナーから1,200mm間隔で固定します。設問の記述は適当です。例外として、上部ランナーから400mm以内に振れ止めを設置することになる場合は、省略することが可能です。併せて覚えておきましょう。試験でも出題される可能性があります。
スタッドに設置するスペーサーの間隔は600mm程度となります。設問の記述は適当と言えます。
設問の記述には、2つの間違いがあります。まず、65形のスタッドは、高さ4.0m以下で使用するものです。4.0mを超える場所に使用することはできません。また、補強材に関しては、開口補強材などを使用する必要があります。スタッドを使用することはありません。
軽量鉄骨下地に関する問題は、「~の間隔はいくつなのか」といった問題が頻出します。優先順位としては、第一優先で覚えるようにしましょう。他にも様々な形式の問題が出題されますので、余裕があれば覚えるようにしましょう。
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