1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午後 ロ 問59

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午後 ロ 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート素地面の塗装工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
  • アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、気温が20℃であったため、中塗りの工程間隔時間を2時間とした。
  • 常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りにおいて、塗料を素地に浸透させるため、下塗りはローラーブラシ塗りとした。
  • 2液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、塗料は所定の可使時間内に使い終える量を調合して使用した。
  • 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、流動性を上げるため、有機溶剤で希釈して使用した。
  • つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、塗装場所の気温が5℃以下となるおそれがあったため、施工を中止した。

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この過去問の解説 (2件)

01

コンクリート素地面の塗装工事に関する基礎問題です。しっかり覚えましょう。

選択肢1. アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、気温が20℃であったため、中塗りの工程間隔時間を2時間とした。

×(正答肢)

アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、気温が20℃のオープンタイムを最低3時間とります。

選択肢2. 常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りにおいて、塗料を素地に浸透させるため、下塗りはローラーブラシ塗りとした。

設問の通りです。ローラーブラシまたはハケを使用します。

選択肢3. 2液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、塗料は所定の可使時間内に使い終える量を調合して使用した。

設問の通りです。可使時間内に使い終える量を調合します。

選択肢4. 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、流動性を上げるため、有機溶剤で希釈して使用した。

×(正答肢)

合成樹脂エマルションペイントは水系塗料です。流動性(塗りやすさ)を求める場合の希釈は水を使用します。

選択肢5. つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、塗装場所の気温が5℃以下となるおそれがあったため、施工を中止した。

設問の通りです。気温が5℃以下、湿度が85%以上、結露等で塗料の乾燥に不適当な場合は塗装を行ってはいけません。公共建築工事標準仕様書(建築工事編)18.1.6 施工管理

まとめ

コンクリート素地面と鉄鋼面では塗料が大きく変わることに注意しましょう。

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02

コンクリート素地面の塗装工事に関する記述として、不適当なものを2つ選べ、という問題について解説します。

選択肢1. アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、気温が20℃であったため、中塗りの工程間隔時間を2時間とした。

アクリル樹脂系非水分散形塗料は、気温や湿度によって乾燥時間が異なりますが、一般的に中塗りの工程間隔は2時間より長いことが多いです。20℃であれば4時間程度が一般的です。よって、この記述は不適当です。

選択肢2. 常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りにおいて、塗料を素地に浸透させるため、下塗りはローラーブラシ塗りとした。

常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗料は、下塗りの際に素地に浸透させる必要があり、そのためローラーブラシ塗りが適しています。この記述は適当です。

選択肢3. 2液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、塗料は所定の可使時間内に使い終える量を調合して使用した。

2液形ポリウレタンエナメル塗料は、調合後の可使時間内に使い切る必要があり、この方法は正しいです。この記述は適当です。

選択肢4. 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、流動性を上げるため、有機溶剤で希釈して使用した。

合成樹脂エマルションペイントは水性塗料であり、有機溶剤での希釈は適していません。水で希釈するのが一般的です。よって、この記述は不適当です。

選択肢5. つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、塗装場所の気温が5℃以下となるおそれがあったため、施工を中止した。

合成樹脂エマルションペイントは、気温が5℃以下になると乾燥不良や塗膜不良が発生するため、施工を中止するのが正しい対応です。この記述は適当です。

まとめ

この問題では、アクリル樹脂系非水分散形塗料の中塗り工程間隔が不適切で、合成樹脂エマルションペイントを有機溶剤で希釈することが不適切です。他の選択肢は適切な塗装手法を示しています。

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