1級建築施工管理技士 過去問
令和5年(2023年)
問2 (午前 イ 問2)
問題文
採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 問2(午前 イ 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 横幅と奥行きが同じ室において、光源と作業面の距離が離れるほど、室指数は小さくなる。
- 設計用全天空照度は、快晴の青空のときのほうが薄曇りのときよりも小さな値となる。
- 照度は、単位をルクス(lx)で示し、受照面の単位面積当たりの入射光束のことをいう。
- 光度は、単位をカンデラ(cd)で示し、反射面を有する受照面の光の面積密度のことをいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
採光・照明についての出題です。
室指数の値が小さいほど、室が天井高に比べて水平方向に狭い形状であるので、光源と作業面の距離が離れるほど、室指数は小さくなります。
設問の通りです。
設問の通りです。ちなみに目で見た明るさと直接的に関係があるのは、輝度です。
誤りです。
反射面を有する受照面の光の面積密度のことは輝度です。光度は単位立体角あたりの光束をいいます。
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02
採光及び照明に関する記述について、最も不適当なものを選ぶ問題の解説を行います。
室指数(Room Index)は、室の横幅、奥行き、高さによって計算され、光源と作業面の距離が離れる(天井が高くなる)と室指数は小さくなります。この記述は適当です。
快晴の青空のときは直射日光が強くなるため、全天空照度は薄曇りのときよりも小さくなります。この記述は適当です。
照度は、受照面の単位面積当たりの入射光束を指し、単位はルクス(lx)です。この記述は適当です。
光度(光の強さ)は、単位をカンデラ(cd)で示し、特定の方向に放射される光束の強さを表します。反射面や光の面積密度とは関係ありません。この記述は不適当です。
この問題では、光度の定義が誤っており、光の面積密度とは無関係です。他の選択肢は採光及び照明に関する適切な内容となっています。
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03
採光及び照明に関する問題は、一見難しそうなイメージがあるかもしれませんが、出題される範囲は広くはありません。しっかりと勉強すれば、得点源にできるはずです。では、問題を見てみましょう。
少ない光源でも明るい室内にしたいと考えているならば、天井を低くしたり、室内を正方形に近い形にすることが有効です。部屋の形状によって、同じ光源でも、まったく違う明るさになります。このように、部屋の形状が照度に与える影響を数値化したものが、室指数になります。室指数が高いほど、光源の効果を十分に発揮できるといえます。設問に関しては、「光源と作業面が離れるほど」とあります。光源が遠くなれば、照度は低下し、室指数が小さくなるといえます。設問の記述は正しいといえます。
天気が良い青空が広がっている時に、つい空を見上げた経験はないでしょうか?一方で、薄曇りの日に空を見上げた時、まぶしすぎて目も開けていられなかった経験はないでしょうか?快晴の青空よりも、薄曇りの日の方が全天空照度が高いためです。薄曇りの日には、空に広がる雲に太陽の光が乱反射し、照度が高くなります。このことからも、設問の記述は適当といえます。
設問の記述の通りです。照度は、光束/面積で求めるものです。照度は、机の上や部屋の明るさなどを示すのに使われるものであり、重要な指標の一つです。必ず覚えましょう。
「光度は、単位をカンデラ(cd)で示し」という部分に関しては、適当です。しかし、反射面を有する受照面の光の面積密度のことは輝度のことを言います。輝度はディスプレイの明るさなどを表す際に用いられる指標です。一方、光度は単位立体角あたりの光束をいい、電灯や星の明るさを表す際に用いられる指標です。設問の記述は誤りです。
採光や照明は、実務においても様々な場面で重要になってくる分野であり、試験でも重要視されます。ですが、深入りをする必要はありません。光束や光度などの用語をしっかりと理解することが重要です。このことを念頭に入れ、効率よく勉強しましょう。
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