1級建築施工管理技士 過去問
令和5年(2023年)
問9 (午前 イ 問9)
問題文
図に示す3ヒンジラーメン架構のDE間に等分布荷重wが作用したとき、支点Aの水平反力HA及び支点Bの水平反力HBの値として、正しいものはどれか。
ただし、反力は右向きを「+」、左向きを「−」とする。
ただし、反力は右向きを「+」、左向きを「−」とする。

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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 問9(午前 イ 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
図に示す3ヒンジラーメン架構のDE間に等分布荷重wが作用したとき、支点Aの水平反力HA及び支点Bの水平反力HBの値として、正しいものはどれか。
ただし、反力は右向きを「+」、左向きを「−」とする。
ただし、反力は右向きを「+」、左向きを「−」とする。

- HA=+9kN
- HA=−6kN
- HB=0kN
- HB=−4kN
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この過去問の解説 (3件)
01
1. 問題の読み解き
問題文では、以下の情報が与えられています。
架構は3ヒンジラーメンである。
DE間に等分布荷重wが作用している。
支点AとBの水平反力HAとHBを求める。
2. 解答肢の検討
解答肢「HA=+9kN」と「HA=−6kN」は、HAの値が正負逆になっています。解答肢「HB=0kN」は、HBの値が0になっています。解答肢「HB=−4kN」は、HBの値が負になっています。
3. 解答の導出
3ヒンジラーメンの反力を求めるには、以下の手順で解きます。
支点のつり合いの条件を立てる。
中央のヒンジ部分でモーメントがゼロになる条件を立てる。
これらの条件を連立方程式にして解く。
3.1 支点のつり合いの条件
支点AとBのつり合いの条件は以下のようになります。
ΣX = 0: 水平方向の力はつり合っている。
ΣY = 0: 鉛直方向の力はつり合っている。
ΣM = 0: 回転モーメントはつり合っている。
3.2 中央のヒンジ部分でモーメントがゼロになる条件
中央のヒンジ部分はピン接合になっているため、モーメントがゼロになります。
3.3 連立方程式
上記の条件を連立方程式にして解くと、以下のようになります。
HA = 4 kN
HB = -4 kN
HAの値が正負逆になっているため、誤りです。
HAの値が正負逆になっているため、誤りです。
HBの値が0になっているため、誤りです。
HAとHBの値を正しく求めています。
この問題は、ヒンジラーメンの反力を求めるための基本的な手順を理解しているかどうかを問うものです。
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02
3ヒンジラーメンの問題は、X,Y,Mの釣り合いの条件に加えて、中央のヒンジ部分でモーメントがゼロになる性質を用いて、反力を求めます。
応力を簡略に求めるために、等分布荷重をP1(ヒンジCより左)とP2(ヒンジCより右)に置き換えます。
P1=3×4=12N
P2=3×2=6N
支点反力を仮定し
ΣX=Ha+Hb=0
ΣY=Va+Vb-P1-P2=0
ΣMa=12×2+6×5-Vb×6=0 Va=9 Vb=9
C点の右側架構のモーメントが0であるので
ΣMc=6×1-Hb×3-9×2=0
Hb=-4 Ha=4
こちらが正解です。
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03
3ヒンジラーメンの問題は、普通のラーメン構造と比べて、難しいかもしれません。余裕があれば、覚えるようにしましょう。では、問題を見てみましょう。
まず、AとB 点の反力を求めてみましょう。3kNの等分布荷重が6mに渡ってかかっていますので、3x6=18。これがAとB 点にかかってきますので、一点あたり、9kNの反力となります。これを踏まえると、この選択肢は誤りです。HA=9kNは大きすぎます。
この選択肢は誤りです。大前提として、プラスとマイナスが逆です。
この選択肢は誤りです。3ヒンジラーメンである以上、水平方向に加わる力がゼロになることは、まずありません。
上記2問が明らかな間違いであるため、この選択肢が適当といえます。C 点から左に存在する力を確認して、計算をしてみてください。
構造力学は計算をすることが基本ですが、最小限の計算で解ける問題もあります。この問題に関しても、最小限の計算をするだけで、選択肢を絞ることができました。試験は時間との戦いでもありますので、効率よく解きましょう。
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