1級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)
午前 ロ 問4
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 午前 ロ 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
建築物に設けるエレベーターに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
ただし、特殊な構造又は使用形態のものは除くものとする。
ただし、特殊な構造又は使用形態のものは除くものとする。
- 乗用エレベーターには、停電時に床面で1ルクス以上の照度を確保することができる照明装置を設ける。
- 乗用エレベーターには、1人当たりの体重を65kgとして計算した最大定員を明示した標識を掲示する。
- 火災時管制運転は、火災発生時にエレベーターを最寄階に停止させる機能である。
- 群管理方式は、エレベーターを複数台まとめた群としての運転操作方式で、交通需要の変動に応じて効率的な運転管理を行うことができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
過去に何回も出題のある選択肢です。地震時と火災時のエレベーターの停止させる階の違いを覚えましょう。
設問の通りです。
設問の通りです。
火災時管制運転は、火災発生時にエレベーターを避難階に停止させる機能です。
なお、地震時管制運転は、地震発生時にエレベーターを最寄階に停止させる機能です。
火災の場合は避難を優先させ、地震の場合は扉の変形による閉じ込めの防止を優先させます。
設問の通りです。
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02
この問題は、建築物に設けるエレベーターに関する知識を問うものです。以下、各選択肢について詳細に解説します。
乗用エレベーターには、停電時に安全のために最低限の照度を確保するための照明装置が設けられている必要があります。この記述は適切です。
乗用エレベーターの最大定員は、1人当たりの体重を65kgとして計算され、その最大定員を明示する標識を掲示することが求められます。この記述も適切です。
火災時管制運転(Firefighter’s Operation)は、通常、火災発生時にエレベーターを避難階(通常は1階)に停止させる機能です。最寄階に停止させるのではなく、安全な避難階に停止させることが正しいです。この記述は不適当です。
群管理方式は、複数のエレベーターを一括管理し、交通需要の変動に応じて効率的に運転管理を行う方式です。この記述も適切です。
問題文に記載されている内容の中で最も不適当なものは、火災時管制運転の役割に関して誤った説明が含まれているため、火災発生時にエレベーターを最寄階に停止させる機能としたものです。エレベーターの非常照明、定員表示、群管理方式に関する記述は、いずれも適当な内容となっています。
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03
キーワードとして各設問に「エレベータ」とありますので、建築基準法34条1項、建築基準法施行令129条の3以降に「昇降機」の規定を覚えておくと設問の応用問題にも活用ができます。非常用の昇降機では常用の昇降機と比較し規定が厳しくなりますので併せて整理しておくと良いです。
設問の通りです。乗用エレベーターには、停電時に床面で1ルクス以上の照度を確保することができる照明装置を設けます。非常照明の床面照度と同じ値となります。
設問の通りです。常用・寝台エレベータは、用途・積載量・最大定員を明示した標識をかご内に掲示する必要があります。(建築基準法施行令第129条の6 5項) 最大定員は1人当たりの体重を65kgとして計算した定員となります。
設問は誤りです。火災時管制運転は、火災発生時に防災センターの切り替えスイッチの作動や火災報知器の防災信号によりエレベータを「避難階」に停止する機能です。
設問の通りです。エレベータの運転操作方式は、乗合全自動方式、群乗合全自動方式、全自動群管理方式等があります。順次同方向の利用者の乗場の呼びに応じて停止する乗合全自動方式に比べて、全自動群管理方式は利用状況の変動に応じて稼働台数や割り当てを適切に配分するため効率的な運転管理となります。
火災時管制運転は、地震感知器との連動による地震時管制運転の機能と混同しやすいので注意してください。
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