1級建築施工管理技士 過去問
令和5年(2023年)
問23 (午前 ハ 問3)
問題文
既製コンクリート杭の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 問23(午前 ハ 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
既製コンクリート杭の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 荷降ろしのため杭を吊り上げる場合、安定するように杭の両端から杭長の1/10の2点を支持して吊り上げる。
- 杭に現場溶接継手を設ける際には、原則として、アーク溶接とする。
- 継ぎ杭で、下杭の上に杭を建て込む際には、接合中に下杭が動くことがないように、保持装置に固定する。
- PHC杭の頭部を切断した場合、切断面から350mm程度まではプレストレスが減少しているため、補強を行う必要がある。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
ポイントは、以下の通りです。
数字が出てくると記憶するのに苦手意識がでてくると思いますが、
繰り返し解いて記憶を定着しましょう!
×
既制コンクリートの杭の吊り上げは
支持点(杭の両端から杭長の1/5の点)近くの2点で支持します。
〇
杭に現場溶接接手を設ける際は原則としてアーク溶接です。
〇
継ぎ杭で下杭の上に杭を建て込む際には、
接合中に下杭が動くことがないように、保持装置に固定します。
〇
PHC杭の頭部を切断した場合は切断面から350mm程度までは
プレストレスが減少しているため、補強を行う必要があります。
参考になった数51
この解説の修正を提案する
02
「既成コンクリート杭工事」とは予め製造された既成の杭を利用して工事を行います。予め製造された杭を現場に運び、それを打ち込むため、杭の長さ等に制限があります。「場所打ちコンクリート杭工事」と「既成コンクリート杭工事」の違いをイメージしながら設問を解くと良いでしょう。
設問は誤りです。荷降ろしのため杭を吊り上げる場合、安定するように杭の両端から杭長の2/10の2点を支持して吊り上げる。
設問の通りです。杭に現場溶接継手を設ける際には、原則として、アーク溶接とします。
設問の通りです。継ぎ杭で、下杭の上に杭を建て込む際には、接合中に下杭が動くことがないように、保持装置に固定します。
設問の通りです。PHC杭(遠心力高強度プレストレストコンクリート杭)の杭頭を切断した場合は、切断面から350mm程度プレストレスが減少しているので、設計図書により補強を行う必要があります。
その他に、杭の建て込み精度は傾斜1/100以内、杭径の1/4以内かつ、100㎜以内を覚えておくと良いです。
参考になった数13
この解説の修正を提案する
03
既製コンクリート杭は、杭工事の中でもメジャーなものであり、試験にも頻出します。必ず覚えるようにしましょう。では、問題を見てみましょう。
設問の記述は誤りです。杭長の1/5の2点を支持して吊り上げます。1/10だと、杭の端に寄りすぎです。
設問の記述は適当です。一般的な溶接である、アーク溶接を使います。
設問の記述は適当です。保持装置に固定しなければ、下杭と上杭が繋がらなくなる可能性があります。
PHC杭は、既製杭の中でも良く使われるものです。PHC 杭はプレストレストコンクリートが使われており、頭部を切断すると、プレストレスが減少してしまいます。この為、補強を行う必要があります。設問の記述は適当です。
既製杭は杭工事でよく使われます。そして、その既製杭の中でもよく使われるのが、PHC杭となります。この事を念頭に置いて勉強すれば、効率が良いといえます。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
前の問題(問22)へ
令和5年(2023年) 問題一覧
次の問題(問24)へ