1級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)
午前 ハ 問4
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 午前 ハ 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄筋の機械式継手に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- トルク方式のねじ節継手とは、カップラーを用いて鉄筋を接合する工法で、ロックナットを締め付けることで鉄筋とカップラーとの間の緩みを解消する。
- グラウト方式のねじ節継手とは、カップラーを用いて鉄筋を接合する工法で、鉄筋とカップラーの節との空隙にグラウトを注入することで緩みを解消する。
- 充填継手とは、異形鉄筋の端部に鋼管(スリーブ)をかぶせた後、外側から加圧して鉄筋表面の節にスリーブを食い込ませて接合する工法である。
- 端部ねじ継手とは、端部をねじ加工した異形鉄筋、あるいは加工したねじ部を端部に圧接した異形鉄筋を使用し、雌ねじ加工されたカップラーを用いて接合する工法である。
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この過去問の解説 (2件)
01
カップラーを用いる工法が多いですが、
ゆるみの解消方法やポイントをおさえて整理して理解をしてみてください。
〇
トルク方式のねじ節継手とは…ロックナットを締め付けることで鉄筋とカップラーとの間の緩みを解消し、カップラーを用いて鉄筋を接合する工法です。
〇
グラウト方式のねじ節継手とは…鉄筋とカップラーの節との空隙にグラウトを注入することで緩みを解消し、カップラーを用いて鉄筋を接合する工法です。
×
充填継手とは…内面の凹凸のついた比較的径の大きいスリーブに
異形鉄筋の端部を挿入した後にスリーブ内に高強度の無収縮モルタル等を
充填する方法のことです。
〇
端部ねじ継手…端部をねじ加工した異形鉄筋、又は加工したねじ部を端部に圧接した
異形鉄筋を使用して雌ねじ加工されたカップラーを用いて接合する工法です。
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02
機械式継手の問題では、建設省告示の「鉄筋の継手の構造方法を定める件」をよく理解しておくと良いでしょう。
設問の通りです。トルク方式のねじ節継手とは、カップラーを用いて鉄筋を接合する工法で、ロックナットを締め付けることで鉄筋とカップラーとの間の緩みを解消します。
設問の通りです。グラウト方式のねじ節継手とは、カップラーを用いて鉄筋を接合する工法で、鉄筋とカップラーの節との空隙にグラウトを注入することで緩みを解消します。
設問は誤りです。設問の内容は鋼管(スリーブ)圧着継手です。充填継手とは、鋼管(スリーブ)と鉄筋の間にモルタルを充填する継手です。
設問の通りです。端部ねじ継手とは、端部をねじ加工した異形鉄筋、あるいは加工したねじ部を端部に圧接した異形鉄筋を使用し、雌ねじ加工されたカップラーを用いて接合する工法です。
機械式継手の名称から内容がわかる問題となっておりますので、よく読んで問題を解きましょう。
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