1級建築施工管理技士 過去問
令和5年(2023年)
問26 (午前 ハ 問6)
問題文
コンクリートの運搬、打込み及び締固めに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 問26(午前 ハ 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリートの運搬、打込み及び締固めに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- コンクリートの圧送開始前に圧送するモルタルは、型枠内に打ち込まないが、富調合のものとした。
- 圧送するコンクリートの粗骨材の最大寸法が20mmのため、呼び寸法100Aの輸送管を使用した。
- コンクリート棒形振動機の加振は、セメントペーストが浮き上がるまでとした。
- 外気温が25℃を超えていたため、練混ぜ開始から打込み終了までの時間を120分以内とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
キーワードに下線部をひいてるので、
下線部を繰り返し読んでおぼえてみてください。
〇
コンクリートの圧送開始前に圧送するモルタル
型枠内に打ち込みはしなくても、富調合で大丈夫です。
〇
〇
コンクリート棒形振動機の加振は、
セメントペーストが浮き上がるまでとします。
×
コンクリートの練り混ぜから打ち込み終了までの時間の限度は
25℃未満では120分以内、
25℃以上では90分以内となっております。
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02
普段施工管理をされている方にとっては大変なじみが深いものになると思います。基礎的な問題なので確実に正解できるよう繰り返し設問を解きましょう。
設問の通りです。コンクリートの圧送開始前に圧送するモルタルは、型枠内に打ち込まないが、富調合のものとします。
設問の通りです。圧送するコンクリートの粗骨材の最大寸法が20、25mmの場合、呼び寸法100Aの輸送管を使用し、粗骨材の最大寸法が40mmの場合、呼び寸法125Aの輸送管を使用します。
設問の通りです。コンクリート棒形振動機の加振は、セメントペーストが浮き上がるまでとします。
設問は誤りです。外気温が25℃以下の場合は2時間以内、25℃を超える場合は1.5時間以内(90分以内)とします。
練り混ぜ開始から打ち込み終了までの時間は誤った時間や温度で出題される可能性があるのでしっかり記憶しておきましょう。
外気温が25℃以下の場合は2時間以内、
外気温が25℃を超える場合は1.5時間以内(90分以内)
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03
「コンクリートの運搬、打込み及び締固め」に関しては、品質に直結する分野であり、試験でも頻出する分野です。確実に覚えるようにしましょう。では、問題を見てみましょう。
「コンクリートの圧送開始前に圧送するモルタル」に関しては、先行モルタルとも言います。コンクリートを圧送する配管の流動性の確保を目的とするものであるため、型枠に打ち込まずに廃棄するのが一般的です。モルタルが冨調合である分には、全く問題ありません。設問の記述は適当です。
設問の記述は適当です。余談ですが、粗骨材の最大寸法が40mmの場合や軽量骨材である場合は、125Aとなります。
設問の記述は適当です。ですが、加振時間は一箇所あたり5秒から15秒程度となりますので、加振のし過ぎには注意が必要です。長時間加振すると、コンクリートの材料が分離してしまいます。併せて覚えましょう。
設問の記述は誤りです。コンクリートを打継ぐ時間間隔としては、外気温25℃超に対し、120分以内で問題ありません。ですが、「練混ぜ開始から打込み終了までの時間」に関しては、90分以内となります。引っかからないように、よく注意するようにしましょう。
コンクリート工事に関しては、建築において最も重要な分野の一つです。「コンクリートの運搬、打込み及び締固め」の分野だけでなく、様々なことを確実に覚えるようにしましょう。
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