1級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)
午前 ハ 問7
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 午前 ハ 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
鉄骨の建方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 架構の倒壊防止用に使用するワイヤロープは、建入れ直し用に兼用してもよい。
- スパンの寸法誤差が工場寸法検査で計測された各部材の寸法誤差の累積値以内となるよう、建入れ直し前にスパン調整を行う。
- 建方に先立って施工するベースモルタルは、養生期間を3日間以上とする。
- 梁のフランジを溶接接合、ウェブをボルトの配列が1列の高力ボルト接合とする混用接合の仮ボルトは、ボルト1群に対して1/3程度、かつ、2本以上締め付ける。
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この過去問の解説 (2件)
01
鉄骨の建て方は、ボルトと溶接を優先的に理解してください!
〇
架構の倒壊防止用に使用するワイヤロープ(仮設)は、
建入れ直し用に兼用しても大丈夫です。
本設のターンバックル筋かいを用いて建て入れ直しを行うのはダメです!
〇
記述通り、スパン調整はスパンの寸法誤差が工場寸法検査で計測された各部材の寸法誤差の
累積値以内となるよう、建入れ直し前に行います。
〇
建方に先立って施工するベースモルタルは、養生期間を3日間以上とします。
×
設問の内容は一般的な高力ボルト継手の場合です。
混用接合や併用継手ではボルト1群に対して
1/2程度、かつ、2本以上締め付けけます。
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02
鉄骨の建て方の手順をよく覚えておきましょう。柱の建て方、梁の接合、調整方法をそれぞれ系統立てて覚えておくと良いでしょう。
設問の通りです。架構の倒壊防止用に使用するワイヤロープは、建入れ直し用に兼用してもよいです。建方時の予期しない外力に備えて、1日の建方終了ごとに所定の補強ワイヤを張ります。
設問の通りです。スパンの寸法誤差が工場寸法検査で計測された各部材の寸法誤差の累積値以内となるよう、建入れ直し前にスパン調整を行います。スパン間の計測寸法が正規より小さい場合は、ワイヤによる建入れ直しの前に、梁の接合部のクリアランスへのくさびの打込み等により押し広げてスパンを調整します。
設問の通りです。建方に先立って施工するベースモルタルは、養生期間を3日間以上とします。
設問は誤りです。梁のフランジを溶接接合、ウェブをボルトの配列が1列の高力ボルト接合とする混用接合の仮ボルトは、ボルト1群に対して1/2程度、かつ、2本以上締め付けます。
梁のフランジを溶接接合、ウェブを高力ボルト接合とする工事現場での混用接合は、原則として高力ボルトを先に締め付け、その後溶接を行うということもあわせて覚えておいてください。
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