1級建築施工管理技士 過去問
令和5年(2023年)
問53 (午後 イ 問9)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 問53(午後 イ 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

事業者又は特定元方事業者の講ずべき措置に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
  • 特定元方事業者は、特定元方事業者及びすべての関係請負人が参加する協議組織を設置し、会議を定期的に開催しなければならない。
  • 事業者は、つり足場における作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、脚部の沈下及び滑動の状態について点検を行わなければならない。
  • 事業者は、高さが2m以上の箇所で作業を行う場合、作業に従事する労働者が墜落するおそれのあるときは、作業床を設けなければならない。
  • 特定元方事業者は、作業場所の巡視を、毎作業日に少なくとも1回行わなければならない。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

事業者又は特定元方事業者の講ずべき措置に関する記述それぞれについて覚えましょう。

選択肢1. 特定元方事業者は、特定元方事業者及びすべての関係請負人が参加する協議組織を設置し、会議を定期的に開催しなければならない。

設問の通りです。

選択肢2. 事業者は、つり足場における作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、脚部の沈下及び滑動の状態について点検を行わなければならない。

吊足場は上部からの吊材で支持し地上から浮いているため、脚部は存在しません。

よって誤りです。

なお一般の足場においては、その日の作業を開始する前に、脚部の沈下及び滑動の状態について点検を行わなければなりません。

選択肢3. 事業者は、高さが2m以上の箇所で作業を行う場合、作業に従事する労働者が墜落するおそれのあるときは、作業床を設けなければならない。

設問の通りです。

選択肢4. 特定元方事業者は、作業場所の巡視を、毎作業日に少なくとも1回行わなければならない。

設問の通りです。

参考になった数24

02

この問題でのポイントは事業者がいつ、なにをするか

キーワードに暗記するのがポイントです。

選択肢1. 特定元方事業者は、特定元方事業者及びすべての関係請負人が参加する協議組織を設置し、会議を定期的に開催しなければならない。

設問通り、特定元方事業者は

特定元方事業者及びすべての関係請負人が参加する協議組織を設置し

会議を定期的に開催しなければなりません。

選択肢2. 事業者は、つり足場における作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、脚部の沈下及び滑動の状態について点検を行わなければならない。

×

事業者はつり足場における作業を行う前に、

錆や変形、伸びや曲がり等の点検が義務つけられています。

設問の内容は関係ありません。

選択肢3. 事業者は、高さが2m以上の箇所で作業を行う場合、作業に従事する労働者が墜落するおそれのあるときは、作業床を設けなければならない。

設問通り、事業者は高さが2m以上の箇所で作業を行う場合、

作業に従事する労働者が墜落するおそれのあるときは

作業床を設けなければなりません。

選択肢4. 特定元方事業者は、作業場所の巡視を、毎作業日に少なくとも1回行わなければならない。

設問通り、特定元方事業者は作業場所の巡視を、

毎作業日に少なくとも1回行わなければなりません。

参考になった数14

03

安全はすべてに優先される分野であり、労働安全衛生法に関しても毎年出題されます。必ず押さえておきましょう。では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 特定元方事業者は、特定元方事業者及びすべての関係請負人が参加する協議組織を設置し、会議を定期的に開催しなければならない。

設問の記述は適当です。定期的に会議を開催し、安全をはじめとする様々な事項について、協議する必要があります。

選択肢2. 事業者は、つり足場における作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、脚部の沈下及び滑動の状態について点検を行わなければならない。

設問の記述は誤りです。吊り足場は、吊りチェーンで足場を吊るものですので、脚部がありません。
 

選択肢3. 事業者は、高さが2m以上の箇所で作業を行う場合、作業に従事する労働者が墜落するおそれのあるときは、作業床を設けなければならない。

設問の記述は適当です。2m以上での作業は高所作業になりますので、作業床を設ける必要があります。2mという数値は、実務でもよく使われますので、必ず押さえておきましょう。

選択肢4. 特定元方事業者は、作業場所の巡視を、毎作業日に少なくとも1回行わなければならない。

設問の記述は適当です。作業場所の巡視を1回以上行い、不安全な箇所などがないか、よく確認する必要があります。
 

まとめ

安全に関する分野を押さえることは、施工管理技士として基本中の基本になりますので、必ず押さえておきましょう。

参考になった数2