1級建築施工管理技士 過去問
令和5年(2023年)
問60 (午後 ロ 問6)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 問60(午後 ロ 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

仕上工事における試験及び検査に関する記述として、不適当なものを2つ選べ。
  • 防水形仕上塗材仕上げの塗厚の確認は、単位面積当たりの使用量を基に行った。
  • シーリング材の接着性試験は、同一種類のものであっても、製造所ごとに行った。
  • 室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブサンプラを用いて行った。
  • アスファルト防水下地となるコンクリート面の乾燥状態の確認は、渦電流式測定計を用いて行った。
  • 壁タイルの浮きの打音検査は、リバウンドハンマー(シュミットハンマー)を用いて行った。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

仕上工事における試験及び検査に関する内容を覚えましょう。

選択肢1. 防水形仕上塗材仕上げの塗厚の確認は、単位面積当たりの使用量を基に行った。

設問の通りです。

選択肢2. シーリング材の接着性試験は、同一種類のものであっても、製造所ごとに行った。

設問の通りです。

選択肢3. 室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブサンプラを用いて行った。

設問の通りです。

選択肢4. アスファルト防水下地となるコンクリート面の乾燥状態の確認は、渦電流式測定計を用いて行った。

アスファルト防水下地となるコンクリート面の乾燥状態の確認は、高周波水分計を用いて行います。

よって誤りです。

なお渦電流式測定計は膜厚を計測するために用います。

選択肢5. 壁タイルの浮きの打音検査は、リバウンドハンマー(シュミットハンマー)を用いて行った。

壁タイルの浮きの打音検査は、打音ハンマーを用いて行います。

よって誤りです。

なお、リバウンドハンマーはコンクリート強度を計測する器械です。

参考になった数53

02

この問題は応用問題です。

ハンマーの種類や乾燥確認方法をよく理解しましょう!

選択肢1. 防水形仕上塗材仕上げの塗厚の確認は、単位面積当たりの使用量を基に行った。

設問通り、防水形仕上塗材仕上げの塗厚の確認は

単位面積当たりの使用量を基に行います。

選択肢2. シーリング材の接着性試験は、同一種類のものであっても、製造所ごとに行った。

設問通り、シーリング材の接着性試験は

同一種類のものであっても、製造所ごとに行います。

選択肢3. 室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブサンプラを用いて行った。

設問通り、室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は

パッシブサンプラを用いて行います。

選択肢4. アスファルト防水下地となるコンクリート面の乾燥状態の確認は、渦電流式測定計を用いて行った。

×

乾燥状態の確認は

高周波水分計による下地水分の測定やビニルシートやルーフィングで覆った下地の結露の状態確認、コンクリート打ち込み後の日数、目視による乾燥状態の確認で行います。

選択肢5. 壁タイルの浮きの打音検査は、リバウンドハンマー(シュミットハンマー)を用いて行った。

×

壁タイルの浮きの打音検査はタイル用テストハンマーを用いて行います。

参考になった数22

03

仕上工事は多義にわたる出題がされ、難しい分野の一つです。基本的な分野をしっかりと押さえて、取れる問題を取りこぼさないようにしましょう。特に、本問題に関しては重要なものばかりですので、全て押さえてください。

選択肢1. 防水形仕上塗材仕上げの塗厚の確認は、単位面積当たりの使用量を基に行った。

塗材仕上げの塗厚の確認は困難を極めるため、定規などで測らず、塗材の使用料で判断します。設問の記述は適当です。

選択肢2. シーリング材の接着性試験は、同一種類のものであっても、製造所ごとに行った。

接着性試験を、同一種類のものであっても、製造所ごとに行っておけば、確実な試験結果が得られるといえます。設問の記述は適当です。

選択肢3. 室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブサンプラを用いて行った。

設問の記述は適当です。ホルムアルデヒドの濃度測定は、パッシブサンプラを使って測定します。

選択肢4. アスファルト防水下地となるコンクリート面の乾燥状態の確認は、渦電流式測定計を用いて行った。

渦電流式測定計は、金属の膜厚などを計測するために用いるものです。設問の記述は誤りです。コンクリート面の乾燥状態の確認は、高周波水分計を使います。

選択肢5. 壁タイルの浮きの打音検査は、リバウンドハンマー(シュミットハンマー)を用いて行った。

リバウンドハンマーは、コンクリート強度を計測する器械であり、記述は全くの誤りです。壁タイル浮きの打音検査は打音ハンマーを用いて行われます。必ず覚えましょう。

まとめ

仕上工事にかかわる問題は多義にわたりますが、基本的なことは押さえましょう。特に、本問題に関しては、全て重要な事項になりますので、しっかりと覚える必要があります。

参考になった数4