1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ニ 問4

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ニ 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

場所打ちコンクリート杭の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 鉄筋かごの主筋と帯筋の交差部は、すべて溶接により接合した。
  • アースドリル工法の掘削深さは、検測器具を用いて、孔底の外周部に近い位置で4か所確認した。
  • 杭頭部の余盛り高さは、孔内水があったため、800mm以上とした。
  • リバース工法における二次孔底処理は、トレミー管とサクションポンプを連結し、スライムを吸い上げた。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題で覚えておくポイントは以下のとおりです。場所打ちコンクリート杭とは、施工現場で直接コンクリートを打設して作る杭のことです。杭の施工方法、杭鉄筋の詳細、安定液(ベントナイト液)の管理値、重機の詳細等の知識をつけて望みましょう。
 

選択肢1. 鉄筋かごの主筋と帯筋の交差部は、すべて溶接により接合した。

場所打ちコンクリート杭の施工において、鉄筋かごの主筋と帯筋の交差部をすべて溶接で接合することは、正解ではありません。通常、主筋と帯筋は重なり部で結束線などで結合することが推奨されます。溶接を行う場合は、設計や規定に従い、適切な方法で行う必要があります。溶接は、鉄筋の種類や直径、施工条件によっても異なるため、具体的な施工要件を確認することが重要です。よってこの問題は不正解です。

選択肢2. アースドリル工法の掘削深さは、検測器具を用いて、孔底の外周部に近い位置で4か所確認した。

アースドリル工法において、掘削深さを確認する際に、孔底の外周部に近い位置で4か所確認する方法は正解です。この方法により、掘削の均一性や深さを確保することができます。
ただし、掘削深さの確認方法については、施工基準や設計仕様に従う必要があります。場合によっては、確認すべき位置や測定方法が指定されていることもあるため、具体的な規定に従うことが重要です。

選択肢3. 杭頭部の余盛り高さは、孔内水があったため、800mm以上とした。

孔内水があると、コンクリートが水に流されてしまうリスクがあるため、余盛り高さを確保することで、コンクリートの流出を防ぎ、杭の強度や耐久性を保つことができます。孔内水がある場合、杭頭部の余盛り高さを800mm以上とすることは、一般的に適切な対策とされています。よって正解です。

選択肢4. リバース工法における二次孔底処理は、トレミー管とサクションポンプを連結し、スライムを吸い上げた。

場所打ちコンクリート杭のリバース工法において、二次孔底処理のためにトレミー管とサクションポンプを連結し、スライムを吸い上げるという方法は正解です。この手法により、孔底のスライムや不純物を効果的に除去し、コンクリートの品質を向上させることができます。
 

まとめ

場所打ちコンクリート杭の施工に関する問題では、各工法に関する設問が出ます。代表的な工法としてオールケーシング工法、アースドリル工法、リバース工法、地中壁杭工法があるので、それぞれの工法の特徴を覚えておきましょう。

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02

杭には既成杭と場所打ち杭コンクリート杭に分けられ、工法により細分化されていきます。

選択肢1. 鉄筋かごの主筋と帯筋の交差部は、すべて溶接により接合した。

誤です。鉄筋かごの主筋と帯筋の交差部は溶接ではなく、原則として、鉄線で結束します。

選択肢2. アースドリル工法の掘削深さは、検測器具を用いて、孔底の外周部に近い位置で4か所確認した。

正です。工事監視指針では、掘削深さは、検測機器を用いた孔底の4か所以上の検測が必要であると定められています。

選択肢3. 杭頭部の余盛り高さは、孔内水があったため、800mm以上とした。

正です。孔内水がある場合は800㎜以上、孔内水がない場合は500㎜以上の高さとします。

選択肢4. リバース工法における二次孔底処理は、トレミー管とサクションポンプを連結し、スライムを吸い上げた。

正です。一般的には、トレミー管とサクションポンプを連結し、孔底部のスライムを吸い上げます。

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