1級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)
問25 (午前 ニ 問5)

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 問25(午前 ニ 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

異形鉄筋の継手及び定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 径の異なる鉄筋相互の重ね継手の長さは、太いほうの径により算定する。
  • D35以上の鉄筋には、原則として、重ね継手を用いない。
  • 180°フック付き重ね継手の長さは、フックの折曲げ開始点間の距離とする。
  • 梁の主筋を重ね継手とする場合、水平重ね又は上下重ねのいずれでもよい。

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この過去問の解説 (2件)

01

鉄筋の継ぎ手には、重ね継ぎ手やガス圧接継ぎ手、機械式継手などの種類があります。

選択肢1. 径の異なる鉄筋相互の重ね継手の長さは、太いほうの径により算定する。

誤です。直径が異なる鉄筋の重ね継ぎ手の長さは、細い径の鉄筋を基準に算出します。

選択肢2. D35以上の鉄筋には、原則として、重ね継手を用いない。

正です。太径の鉄筋で重ね継ぎ手をするとかぶり厚さが小さくなり、継ぎ手を行った場所で割れたりするため、重ね継ぎ手は用いません。

選択肢3. 180°フック付き重ね継手の長さは、フックの折曲げ開始点間の距離とする。

正です。フック付きの重ね継ぎ手とする場合は、フックの折り曲げ開始点間の距離とし、フックの長さは重ね継ぎ手の長さに含まれません。

選択肢4. 梁の主筋を重ね継手とする場合、水平重ね又は上下重ねのいずれでもよい。

正です。梁主筋の重ね継ぎ手は水平重ね・上下重ねどちらでも問題ありません。

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02

この問題で覚えておくポイントは以下となります。鉄筋の定着と継手は鉄筋コンクリート造の建物にとって建物強度に直結します。
また、現場での品質管理上においても非常に重要なポイントです。鉄筋工事における規定を理解し設問に望みましょう。

選択肢1. 径の異なる鉄筋相互の重ね継手の長さは、太いほうの径により算定する。

異形鉄筋の継手及び定着に関する規定では、径の異なる鉄筋相互の重ね継手の長さは、い方の鉄筋の径に基づいて算定されます。これにより、構造物の安全性や耐久性が確保されることになります。よって不適当です。

選択肢2. D35以上の鉄筋には、原則として、重ね継手を用いない。

D35以上の鉄筋については、原則として重ね継手を用いず、溶接や機械的継手を使用することが推奨されます。よって適当です。

選択肢3. 180°フック付き重ね継手の長さは、フックの折曲げ開始点間の距離とする。

180°フック付き重ね継手の長さは、フックの折曲げ開始点間の距離として算定されます。この方法により、鉄筋の結合強度を確保しつつ、施工の容易さも考慮されています。よって適当です。

選択肢4. 梁の主筋を重ね継手とする場合、水平重ね又は上下重ねのいずれでもよい。

梁の主筋を重ね継手とする場合、水平重ね又は上下重ねのいずれでも問題有りません。よって適当です。

まとめ

異形鉄筋の継手及び定着に関する記述の出題傾向として、重ね継手・ガス圧接継手・フレア溶接継手、機械式継手の要領、重ね継手の最大経、鉄筋の定着長さ、折り曲げ角度等が出題されます。また、部位別の特徴(壁、柱、梁)の鉄筋構成を把握しておくことも大切です。

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