1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ニ 問6

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ニ 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

型枠工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 等価材齢換算式による方法で計算した圧縮強度が所定の強度以上となったため、柱のせき板を取り外した。
  • 合板せき板のたわみは、単純支持で計算した値と両端固定で計算した値の平均値とした。
  • コンクリートの施工時の側圧や鉛直荷重に対する型枠の各部材のたわみの許容値は、2mm以下とした。
  • 固定荷重の計算に用いる型枠の重量は、0.4kN/m2とした。

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この過去問の解説 (2件)

01

コンクリート構造物を施工する際に必要不可欠な型枠。フレッシュコンクリートから十分強度が出て安定した状態になるまで、仮に支えておく枠を組み立てる工事です。

選択肢1. 等価材齢換算式による方法で計算した圧縮強度が所定の強度以上となったため、柱のせき板を取り外した。

等価材齢換算式を用いて計算した圧縮強度が所定の強度以上である場合、柱のせき板を取り外すことは正解です。ただし、取り外す前に、実際のコンクリートの養生状態や他の設計基準を確認し、構造的な安全性が確保されていることを確認することが重要です。

選択肢2. 合板せき板のたわみは、単純支持で計算した値と両端固定で計算した値の平均値とした。

合板せき板のたわみを計算する際、単純支持と両端固定の計算値の平均をとるという方法は不正解です。通常、単純梁の方が両側固定梁と比べ、たわみ(曲げモーメント)が大きくなる為、合板せき板のたわみは、各支点間を単純梁として計算して、安全側で検討し算出します。

選択肢3. コンクリートの施工時の側圧や鉛直荷重に対する型枠の各部材のたわみの許容値は、2mm以下とした。

コンクリートの施工時における型枠のたわみの許容値は、一般的に2mm以下とすることが推奨されています。よって正解です。

選択肢4. 固定荷重の計算に用いる型枠の重量は、0.4kN/m2とした。

型枠の固定荷重の計算において、0.4 kN/m²という値は一般的な指標として使用されます。よって正解です。

まとめ

型枠工事の記述の問題の傾向として、型枠重量、支持サポート長さや支持位置、支保工の構成、せき板たわみ、ヤング係数、側圧、存置期間が多く出題されます。また、型枠の構成についても理解しておくことでイメージしやすくなるので、チェックしておきましょう。

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02

型枠工事とは、コンクリートを使用する建築工事の際に必要な工事の一つで、鉄筋(骨組み)を金物やベニヤで覆い固定したなかべコンクリートを流し、柱や梁・壁などの構造物を形成します。

選択肢1. 等価材齢換算式による方法で計算した圧縮強度が所定の強度以上となったため、柱のせき板を取り外した。

正です。コンクリートの圧縮強度が設計基準の所定の強度以上となった場合や、圧縮強度が所定の強度以上かつ構造計算により安全であることが確認されたときに取り外すことが可能となります。

選択肢2. 合板せき板のたわみは、単純支持で計算した値と両端固定で計算した値の平均値とした。

誤です。合板せき板のたわみは、単純支持として計算した値となります。選択肢のように、単純支持で計算した値と両端固定で計算した値の平均値とする場合は、合板以外のせき板を用いる際です。

選択肢3. コンクリートの施工時の側圧や鉛直荷重に対する型枠の各部材のたわみの許容値は、2mm以下とした。

正です。コンクリートの施工時の側圧や鉛直荷重に対する型枠の各部材それぞれの許容たわみ量は2mm程度が許容値とされています。

選択肢4. 固定荷重の計算に用いる型枠の重量は、0.4kN/m2とした。

正です。固定荷重の計算に用いる型枠の重量は0.4kN/m2とされています。

まとめ

支柱にパイプサポートを用いる場合と鋼管枠を用いる場合など各工法の特徴や、水平つなぎの設け方なども確認しておきましょう。

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