1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ニ 問8
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ニ 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
大空間鉄骨架構の建方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- スライド工法は、作業構台上で所定の部分の屋根鉄骨を組み立てた後、所定位置まで順次滑動横引きしていき、最終的に架構全体を構築する工法である。
- 移動構台工法は、移動構台上で組み立てた屋根鉄骨を、構台と共に所定の位置に移動させ、先行して構築した架構と連結する工法である。
- ブロック工法は、地組みした所定の大きさのブロックを、クレーン等で吊り上げて架構を構築する工法である。
- リフトアップ工法は、地上又は構台上で組み立てた屋根等の架構を、先行して構築した構造物等を支えとしてジャッキにより引き上げていく工法である。
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この過去問の解説 (2件)
01
大空間鉄骨架構の建方に関する記述について、解説していきます。
スライド工法は、特に高層建築物や大規模な構造物の施工において用いられる工法で、以下のような特徴があります。
組立と滑動: 作業構台上で屋根や上部構造の鉄骨を組み立て、その後、所定の位置まで滑動させていく方式です。
効率的な施工: 構造物の一部を先に組み立ててから横引きすることで、施工時間を短縮し、効率的に架構全体を構築することができます。
安全性: 高所での作業が減るため、作業員の安全性が向上します。
このように、スライド工法は、特に大規模なプロジェクトでの効率的かつ安全な施工手法として広く利用されています。
よってこの問題は適当です。
移動構台工法は特に大規模な建物や複雑な形状の構造物に適しており、施工の柔軟性が高い点が特徴です。
所定の位置で組み立て、構台のみが動きます。よって不適当です。
ブロック工法の特徴は、
地組み: 事前に地上で所定の鉄骨ブロックを組み立てます。これにより、不安定な場所での作業でなくなるため、効率的になります。
吊り上げ: 組み立てたブロックをクレーンなどを用いて吊り上げ、所定の位置に設置します。
適用性: 特に高層ビルや大規模構造物の施工において、効率的かつ安全に作業を進めるために広く使用されます。
よってこの問題は適当です。
リフトアップ工法の特徴は、
組立場所: 地上または構台上で屋根などの架構を組み立てます。
引き上げ方式: 先行して構築した構造物や支えを利用し、ジャッキなどの装置で架構を引き上げます。
施工の柔軟性: 構造物の一部を地上で組み立てた後、必要に応じて引き上げるため、高所での作業が軽減され、安全性が向上します。
建て方に関する問題では、それぞれの工法の特徴と、工事の流れを覚えておきましょう。
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02
大空間鉄骨架構の建物には、大型体育館、ドーム方の建物等があります。その立て方における工法に関する問題です。
正です。スライド工法は、作業構台上で所定の部分の屋根鉄骨を組み立てた後、その組み立てたものを軒梁等に沿って移動し架構全体を構築する工法です。
細長い建物や、移動方向に対してフラットな建物に適しています。
誤です。移動構台工法は、鉄骨を移動構台上で組み立て、構台をスライドさせて架構を構築します。構台のみが移動します。
正です。ブロック工法とは選択肢の通り、地組みした所定の大きさのブロックを、クレーン等で吊り上げて架構を構築する工法です。
複雑な組み立てを地上で先行して行うことが可能です。
正です。リフトアップ工法は、地上又は構台上で組み立て構造物をジャッキ等で鉛直方向に吊り上げたり押し上げたりして、架構を構築する工法です。
高所作業がするなくなるため、安全性が高いのが特徴です。
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