1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ニ 問9
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ニ 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
木質軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- アンカーボルトと土台の繁結は、アンカーボルトのねじ山がナットの外に3山以上出るようにした。
- 接合に用いるラグスクリューは、先孔にスパナを用いて回しながら締め付けた。
- ラグスクリューのスクリュー部の先孔の径は、スクリュー径の+2mmとした。
- 接合金物のボルトの締付けは、座金が木材へ軽くめり込む程度とした。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
木質軸組構法の問題について、解説します。
アンカーボルトのねじ山がナットの外に3山以上出るようにすることで、力学的にも十分な締結力を確保し、ボルトの緩みを防ぎます。また、ボルトの端部には、ねじ山の形が不完全な部分ができることがあります。この不完全な部分を避けるために、3山以上出すことが推奨されています。よって適当です。
ラグスクリューは、比較的太くて短いねじで、先端が鋭くなっており、先に孔を開けなくても木材に直接ねじ込むことができます。ねじ山は深くて太く、強い締結力を発揮します。これにより、木部材をしっかりと固定することができます。
ヘッド部分は、スパナやドライバーで操作できる形状になっています。よってこの設問は適当です。
ラグスクリューのスクリュー部の先孔の径については、一般的にスクリュー径の70%程度です。具体的には、スクリュー径が10mmの場合、先孔の径は約7mmとなります。よってこの設問は不適当です。
木材を過度に圧迫せず、しっかりと固定するための一般的な方法です。よってこの設問は適当です。
木質軸組構法について、以下を覚えておきましょう。
・木質軸組構法の特徴、他の構法との違いについて。
・使用される材料(木材の種類や特性)やその選定基準。
・軸組の構造設計(耐震性、耐風性など)に関する知識。
・木材の接合部(金物、ボルトなど)の適切な施工方法や配置。
・施工時の品質管理や工程管理について。
・木材の乾燥状態や施工時の湿度管理。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
02
木質軸組構法とは、木構造の構法の一つで、主要構造部の土台・梁・柱等を木材の軸組で構成するものです。最も一般的な木造住宅の構造です。
正です。土台から上の建物は、基礎と一体となっていなければならないため、土台を基礎に緊結する必要があります。ボルト製造時に2山程度は不完全なねじ山が出やすいため、3山以上、ナットの外に出るようにする必要があります。
正です。ラグスクリューとは強い負荷のかかる木材等を接合するために使用する留め具のことです。下穴をあけたところに、固定する際、スパナを用いて一回転ごとに均等なトルクをかけるようにしなければなりません。
誤です。ラグスクリューのスクリュー部の先孔の径は、機種に応じて50~70%と定められています。
正です。引用:国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築木造工事標準仕様書 平成31年版 より、一般的に、ボルトの締め付けは、座金が軽くめり込む程度とし、めりこみ音が発生した時点で締め付けを完了すると定められています。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問8)へ
令和6年(2024年)問題一覧
次の問題(問10)へ