1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ホ 問2
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ホ 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
長尺亜鉛鉄板葺に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 塗装溶融亜鉛めっき鋼板を用いた際の留付け用のドリリングタッピンねじは、亜鉛めっき製品を使用した。
- 心木なし瓦棒葺の通し吊子は、平座金を付けたドリリングタッピンねじで、下葺材、野地板を貫通させて鉄骨母屋に固定した。
- 横葺の葺板の継手位置は、縦に一直線状とならないように、千鳥に配置した。
- 平葺の葺板の上はぜと下はぜは、折返し幅を同寸法とした。
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この過去問の解説 (2件)
01
長尺亜鉛鉄板葺に関する記述に付いての問題を解説していきます。
塗装溶融亜鉛めっき鋼板を用いた金属板葺きの留めつけ用釘類は、溶融亜鉛めっき釘もしくはステンレス鋼釘とするため、この記述は適当です。
ドリリングタッピンねじは、下葺材や野地板を貫通させて鉄骨母屋に直接固定するため、しっかりとした固定力が得られます。
平座金を使用することで、ねじの締結時に荷重が広がり、固定部分の破損や板の損傷を防ぐ役割を果たします。よってこの記述は適当です。
設問の通り、横葺の葺板の継手位置は、一文字継ぎ、目違い継ぎ、廻し継ぎとし、一直線状となる直接継ぎは排水性が悪いため施工しません。よってこの記述は適当です。
平葺の葺板のはぜは、下はぜ15mm以上、上はぜ12mm以上とします。よってこの記述は不適当です。
折板屋根工事の出題傾向として
材料の特性:長尺亜鉛鉄板の材質や特性(耐久性、耐腐食性など)についての理解が求められます。
施工方法:長尺亜鉛鉄板葺の具体的な施工手順や注意点、施工に必要な工具や機材についての問題が出題されます。
取り付け技術:瓦棒葺や縦葺き、横葺きなどの取り付け方法や、それぞれの適用場面について理解していることが求められます。
接合部の処理:つなぎ目や接合部の処理方法、特に防水処理に関する問題が出ることが多いです。
施工の流れと工法を理解しましょう。
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02
長尺亜鉛鉄板葺に関する解説は下記の通りです。
正です。塗装溶融亜鉛めっき鋼板を用いた金属板葺の留め付け用釘類は、亜鉛メッキ製やステンレス製を使用します。
亜鉛メッキ製を使用することで、さびや腐食を発生させません。
正です。心木なし瓦棒葺の通し吊子は、通し吊子をマーキングに合わせて、平座金を付けたドリリングタッピンねじで、下葺材、野地板を貫通させて鉄骨母屋に固定します。
正です。横葺の葺板の継手位置は、目違い継ぎや廻し継ぎなど、縦に一直線状とならないように、千鳥に配置した。
誤です。平葺の葺板の上はぜと下はぜの折り返し幅は、上はぜが15mm程度、下はぜが18mm程度とします。
これは雨水の毛細管現象(隙間の小さい場所に雨水が入り込んだ際、少量の水量で雨水が上昇すること)による雨漏れ等を防ぐためです。
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