1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ホ 問1
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ホ 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
合成高分子系ルーフィングシート防水に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 加硫ゴム系シート防水の接着工法において、立上り部と平場部の接合部のシートの重ね幅は150mm以上とした。
- 塩化ビニル樹脂系シート防水の接着工法において、シート相互を熱風融着で接合した。
- 塩化ビニル樹脂系シート防水の接着工法において、出入隅角の処理は、シートの張付け前に成形役物を張り付けた。
- エチレン酢酸ビニル樹脂系シート防水の密着工法において、平場部の接合部のシートの重ね幅は、幅方向、長手方向とも100mm以上とした。
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この過去問の解説 (2件)
01
合成高分子系ルーフィングシート防水に関する記述について解説します。
加硫ゴム系シート防水は、合成高分子ルーフィング防水の一つで、エチレンプロピレンゴムやブチルゴムを成分としたシートを接着剤で下地に貼り付けて防水層を形成する工法です。
加硫ゴム系シート防水接着工法において、立上り部と平場部の接合部のシートの重ね幅は150mm以上で適当です。
この重ね幅は、防水性能を確保するために重要であり、接合部からの水の浸入を防ぐために設けられています。十分な重ね幅を確保することで、シート同士の接着が強固になり、長期にわたって防水効果を維持することができます。
熱風融着は、塩化ビニル樹脂系シートの接合部を熱風を用いて溶かし、一体化させる方法です。これにより、シート同士が強固に接合され、水密性が高まります。熱風融着は、特にジョイント部の信頼性を高めるために重要です。よってこの記述は適当です。
塩化ビニル樹脂系シート防水の接着工法において、出入隅角の処理は、シートの張付け後に成形役物を張り付けます。よってこの記述は不適当です。
エチレン酢酸ビニル樹脂系シート防水の密着工法において、平場部の接合部のシートの重ね幅は、幅方向、長手方向とも100mm以上で施工します。よってこの記述は適当です。
防水工事に関する問題の出題傾向は、以下のようなポイントが挙げられます。
防水材料の種類と特性:各種防水材(加硫ゴム系、塩化ビニル樹脂系、アスファルト系など)の特性や適用範囲について
施工方法:各種防水工法(接着工法、熱風融着、重ね貼りなど)の手順や注意点について
設計・計画:防水工事における設計基準や、施工計画の立案に関する問題
検査と品質管理:防水工事の品質を確保するための検査方法や、施工後の点検手法について
施工現場の安全管理:防水工事における安全対策や、作業環境に関する法律、規則についての知識が求められます。
施工不良とその対策:防水工事における代表的な施工不良(剥がれ、漏水、ひび割れなど)と、その原因や対策についての問題が出ることがあります。
これらのポイントを踏まえ、過去問題や模擬試験を通じて、具体的な出題傾向を確認しながら学習を進めることが重要です。
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02
合成高分子系ルーフィングとは、合成ゴムや合成樹脂を主原料とした合成シートのことで、積層することでルーフィングとなります。均質で耐久性に優れた防水層を形成することが可能です。
正です。シート相互の接合部において、水上側のシートが水下側のシートの上になるように重ね貼りします。
下流ゴム系シートの場合、平場部の接合重ね幅は100mm以上、立ち上がり部と平場部の重ね幅は150mm以上です。
正です。塩化ビニル樹脂系シート相互の接合部は、熱風融着または接着剤により行います。
塩化ビニル樹脂系シートの接合部重ね幅は幅方向・長手方向ともに40mm以上です。
誤です。出入隅角の処理は、シートの張付け後に成形役物を貼り付けます。
加硫ゴム系シート防水では、シートの張付け前に、出隅角び非加硫系ゴムシートを増し張りします。
正です。エチレン酢酸ビニル樹脂系シート防水の密着工法において、平場部の接合部のシートの重ね幅は、幅方向、長手方向とも100mm以上です。
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