1級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)
問37 (午前 ホ 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 問37(午前 ホ 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

合成樹脂塗床に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 厚膜型のエポキシ樹脂系塗床の主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、30分で使い切れる量とした。
  • 弾性ウレタン樹脂系塗床のウレタン樹脂の1回の塗布量は、2kg/m2を超えないようにした。
  • エポキシ樹脂系塗床の流しのベ工法では、塗床材の自己水平性が高いため、下地コンクリートは木ごて仕上げとした。
  • プライマー塗りにおいて、下地への吸込みが激しい部分は、プライマーを再塗布した。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

塗床とは、下地コンクリートに塗装を塗って仕上げる床材のことを指します。

耐久性や耐薬品性を向上させる特徴があります。

選択肢1. 厚膜型のエポキシ樹脂系塗床の主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、30分で使い切れる量とした。

正です。厚膜型のエポキシ樹脂系塗床の主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、30分で使い切れる量とします。

選択肢2. 弾性ウレタン樹脂系塗床のウレタン樹脂の1回の塗布量は、2kg/m2を超えないようにした。

正です。弾性ウレタン樹脂系塗床のウレタン樹脂の1回の塗布量は、2kg/㎡以下とします。

これは、ウレタン樹脂が硬化する際ガスを発生させることがあり、塗厚が厚いとガスがたまり、施工不良を引き起こすためです。

選択肢3. エポキシ樹脂系塗床の流しのベ工法では、塗床材の自己水平性が高いため、下地コンクリートは木ごて仕上げとした。

誤です。流しのべ工法とは、エポキシ系やウレタン系樹脂に珪砂や骨材を入れ、床に流し、平滑にする工法です。また、コンクリート下地表面の脆弱層は、研磨機等で削る必要があります。

選択肢4. プライマー塗りにおいて、下地への吸込みが激しい部分は、プライマーを再塗布した。

正です。プライマーの吸い込みが激しく塗膜を形成しない場合、全体が硬化したあと、吸い込みが止まるまで再塗布します。

参考になった数8

02

合成樹脂塗床に関する記述問題について解説します。

選択肢1. 厚膜型のエポキシ樹脂系塗床の主剤と硬化剤の1回の練混ぜ量は、30分で使い切れる量とした。

厚膜型のエポキシ樹脂系塗床では、主剤と硬化剤を混ぜる際に、30分以内に使い切れる量を設定することが重要です。この時間内に硬化が始まるため、作業効率や仕上がりの品質を保つために適切な量を選定することが求められます。よってこの記述は適当です。

選択肢2. 弾性ウレタン樹脂系塗床のウレタン樹脂の1回の塗布量は、2kg/m2を超えないようにした。

この記述は適当です。

選択肢3. エポキシ樹脂系塗床の流しのベ工法では、塗床材の自己水平性が高いため、下地コンクリートは木ごて仕上げとした。

エポキシ樹脂系塗床の下地処理は、木鏝仕上げではなく、金ゴテ仕上げのように表層に脆弱部がないようにします。脆弱部がある場合は、表層を研磨し除去する必要があります。よってこの記述は不適当です。

選択肢4. プライマー塗りにおいて、下地への吸込みが激しい部分は、プライマーを再塗布した。

吸水性の高い下地では、プライマーが早く乾燥してしまうことがあるため、再塗布によって十分な浸透と密着を確保することが重要です。具体的な施工手順については、使用するプライマーの仕様書やメーカーの指示に従うことが大切です。よってこの記述は適当です。

まとめ

合成樹脂塗床に関する問題の出題傾向として、

材料特性: エポキシ樹脂やウレタン樹脂の特性、適用方法、用途について。

施工技術: 塗装の手順、プライマーの選定や塗布方法、乾燥時間や塗布量の適切な管理について。

現場管理: 環境条件(温度、湿度など)が施工に与える影響や、施工後の管理について。

また、施工中に発生しうる問題(気泡、剥がれ、艶の不均一など)とその対策に関する問題も見られます。

上記のポイントを押さえておきましょう。

参考になった数4