1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ホ 問6

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ホ 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリート面のアクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、下塗り、中塗り、上塗りともに同一材料を使用し、塗付け量はそれぞれ0.10kg/m2とした。
  • 常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りにおいて、塗料を素地に浸透させるため、下塗りはローラーブラシ塗りとした。
  • 2液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、気温が20°Cであったため、中塗り後から上塗りまでの工程間隔時間を16時間とした。
  • 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、流動性を上げるため、有機溶剤で希釈して使用した。

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この過去問の解説 (2件)

01

塗装工事に関する記述問題について解説します。

選択肢1. コンクリート面のアクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、下塗り、中塗り、上塗りともに同一材料を使用し、塗付け量はそれぞれ0.10kg/m2とした。

コンクリート面にアクリル樹脂系非水分散形塗料を使用する際、下塗り、中塗り、上塗りを同一材料で行い、各工程で0.10 kg/m²ずつ塗り付けます。よってこの記述は適当です。

選択肢2. 常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りにおいて、塗料を素地に浸透させるため、下塗りはローラーブラシ塗りとした。

常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りの下塗りは、ローラーブラシを使用して、均一に塗料を塗布します。縦横に重ね塗りすることで、浸透を促進します。よってこの記述は適当です。

選択肢3. 2液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、気温が20°Cであったため、中塗り後から上塗りまでの工程間隔時間を16時間とした。

2液形ポリウレタンエナメル塗料の場合、気温が20°Cであれば、一般的には中塗りから上塗りまでの工程間隔時間を16時間とするのは適切です。この間隔は、塗膜がしっかりと乾燥し、次の塗装工程のための良好な接着面を確保するために重要です。よってこの記述は適当です。

選択肢4. 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、流動性を上げるため、有機溶剤で希釈して使用した。

合成樹脂エマルションペイント塗りは水系塗料なので、希釈する場合は水を使用します。加水することで流動性を上げることができます。よってこの記述は不適当です。

まとめ

塗装工事の出題傾向として、

塗装材料の知識:各種塗料の特性(アクリル、ウレタン、エポキシなど)、塗料の調合や希釈に関する知識

施工方法:塗装工程の基本(下塗り、中塗り、上塗り)、各塗装方法の特徴(エアレススプレー、ローラー、刷毛など)

施工時の注意点や不具合対応

品質管理:塗膜の厚さや均一性の確認方法、乾燥状態の確認(タッチテストや乾燥時間の管理)、検査基準や合格基準について

以上が多く出題されます。それぞれの特性を理解しましょう。

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02

”塗装工事”は素地の調整や種類、施工方法、欠陥など多くの問題が出題されます。

特に各塗装材料の種類と特徴は押さえておきましょう。

選択肢1. コンクリート面のアクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、下塗り、中塗り、上塗りともに同一材料を使用し、塗付け量はそれぞれ0.10kg/m2とした。

正です。コンクリート面のアクリル樹脂系非水分散形塗料塗りでは、下塗り、中塗り、上塗りともに同一材料を使用しそれぞれ同量(0.10kg/m2)とします。

また、中塗りを行う前に、研磨紙P220-249を使用し、研磨を行う必要があります。

選択肢2. 常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りにおいて、塗料を素地に浸透させるため、下塗りはローラーブラシ塗りとした。

正です。常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りにおいて、塗料を素地に浸透させるため、下塗りはローラーブラシ塗りまたははけ塗りや吹付塗りとします。

選択肢3. 2液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、気温が20°Cであったため、中塗り後から上塗りまでの工程間隔時間を16時間とした。

正です。2液形ポリウレタンエナメル塗りにおける、中塗り後から上塗りまでの工程間隔時間は16時間以上7日以内です。

 

選択肢4. 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、流動性を上げるため、有機溶剤で希釈して使用した。

誤です。合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、流動性を上げる際は加水して調整します。

1種は建物外部や水のかかる部分に使用し、2種は主に建物内部に使用します。

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