1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ヘ 問1
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ヘ 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
建築工事における事前調査や準備作業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 掘削深さや地盤条件に応じた山留めを設けることとしたため、隣接建物の基礎構造形式の調査を省略した。
- 軒の高さが9mの木造住宅の解体工事計画に当たって、石綿等を含有する建材がなかったため、建設工事計画届は提出しないこととした。
- 敷地内の排水工事計画に当たって、排水管の勾配が公設桝まで確保できるか調査することとした。
- 請負代金が1,000万円のアスファルト舗装駐車場の撤去工事計画に当たって、再資源化施設の場所を調査することとした。
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この過去問の解説 (2件)
01
建築工事における事前調査や準備作業に関する記述問題について解説します。
掘削深さや地盤条件に応じた山留めを設ける場合、必ず近隣建物の基礎構造形式や深さを調査します。近隣建物の倒壊やひび割れ等につながるおそれがあるためです。よってこの記述は不適当です。
建設工事計画届は、建築基準法第2条第9号の2に規定する耐火建築物又は準耐火建築物で、「石綿等」が吹き付けられているものにおける石綿等の除去の作業を行う仕事の場合は届出が必要です。よってこの記述は適当です。
排水工事計画において、排水管の勾配が公設桝まで確保できるかを調査することは非常に重要なポイントです。排水管の勾配は通常1/100~1/50程度が一般的です。よってこの記述は適当です。
撤去工事で発生する解体材の再資源化はリサイクル法によって定めれ、施設の場所、距離を把握しておきます。よってこの記述は適当です。
建築工事の事前調査や準備作業に関する出題傾向について、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
事前調査の重要性: 敷地調査や周辺環境の確認、法令や規制の調査など、事前調査が施工に与える影響について。
計画書の作成: 工事計画書に必要な要素、特に事前調査の結果をどのように反映させるか。
安全管理: 事前のリスクアセスメントや安全計画の策定について。
環境への配慮: 環境保護に関する調査や対策、廃棄物処理に関する準備作業について。
以上のポイントを覚えておきましょう。
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02
解説は下記の通りです。
誤です。山留めを設ける場合、周辺地盤に影響を与える可能性があるため、事前に隣接建物の基礎構造について調査する必要があります。
正です。石綿等を含有する建材撤去作業の届け出には14日前に届け出が必要です。
正です。排水工事計画に当たって、公共下水道を使用する場合、公共ますの有無や下水道への排水方式等を調査します。
正です。アスファルトはリサイクル法により分別等を定められているため、再資源化施設の場所を調査する必要があります。
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